
選択中の同一語を色付けする機能は、置換のためではなく、同じ表記が文章のどこで使われているかを短時間で見渡すために使います。人物名「澪」が12件ある原稿なら、色の数を正解とするのではなく、12箇所の文脈を読む入り口にします。
ハイライトは校正の結論ではない
同じ文字列が色で浮き上がっても、それぞれが正しいかは分かりません。地の文の人名、会話内の呼びかけ、作中の引用では、同じ表記でも直す必要は異なります。色は「読むべき候補」を示すだけです。
また、「澪」と同音の別字は同一語に含まれません。漢字の表記揺れを調べるなら、候補の文字列を一つずつ選択し直します。音や意味を推測する機能とは分けて考えます。
三章の原稿を「役割」で読み分ける
人物名「澪」12件、同音異字3件、引用内の例外2件を含む3章を作業用複製にします。まず人名の一つを選択し、同一語の色を上から順に追います。その箇所が地の文、会話、引用のどれかをメモします。
引用内の表記は、原文を保つため修正対象外にする場合があります。この例外を先に分けると、置換に進まずに「どこを読むべきか」という目的を守れます。
Rune Studioで色を出しても本文は変わらない
Rune Studioで調べたい語を選択し、同一語の色付けを確認します。確認用画面では、同じ語の複数位置に色が出ることを見て、検索候補を追うのと同じように文脈を読みます。色合いの好みや視認性の順位はこの記事では評価しません。
色付け自体は本文へ文字を挿入したり、置換したりする作業ではありません。修正が必要な箇所だけを人が編集し、その後に同じ語を再選択して読み直します。
修正と置換を分けると失敗が減る
表記揺れを見つけた後、すぐに一括置換を開くと、引用や別の意味で使われた文字まで変えるおそれがあります。先に色付けで全体像を見て、修正対象と例外をリストにします。対象が数件なら手作業、繰り返しが多く対象が明確な場合だけ下見付き置換を使います。
修正後は、新しい正式表記を選択し、すべての対象箇所が意図どおりかを読みます。古い表記の検索も0件であることを確かめますが、引用内に残す例外があるなら、その件数は予め分けます。
色は「読む順番」を助けるために使う
同じ単語へ色が付くと、長い文章の分布を目で追いやすくなります。たとえば仕様書でtimeoutを選び、冒頭だけに集中しているのか、各節へ散らばっているのかを確認できます。Rune Studioではまず一語を正確に選択し、同じ綴りの強調を見ます。部分一致や大文字小文字の扱いを推測せず、timeとtimeout、IDとidのような短い例で差を確かめます。
色付けは検索結果の件数や置換対象を保証するものではありません。強調された語をすべて変更したい場合は、検索パネルで件数と前後の文脈を改めて確認します。また、強い配色は本文のシンタックスカラーと競合するため、作業後に一時的な設定を元へ戻します。今回の確認でも、対象語の見え方を確かめた後に設定を復元しています。
見落としを減らす短い使い方
固有名詞の表記揺れを調べるなら、長い語から選び、候補を順に切り替えると誤強調を減らせます。色だけで判断せず、該当箇所を一つずつ読みます。この記事はRune Studio開発チームが実際の強調表示を確認して執筆しました。少量の複製で配色と一致範囲を確かめたら、製品ページからRune Studioをダウンロードし、校正作業の補助として利用してください。
配色へ頼れない環境でも確認できるようにする
色覚や画面設定によって強調色が見分けにくいことがあります。その場合は検索パネルの件数と前後移動を併用し、色だけを唯一の手掛かりにしません。Rune Studioのテーマを一時変更するなら元の設定を控え、作業後に戻します。共有画面でレビューするときも「青い箇所」ではなく、検索語と行の抜粋で位置を伝えると、相手の配色が違っても同じ場所を確認できます。
強調が密集しすぎると読みづらいため、一度に扱う語は一つか少数に絞ります。校正が終わったら選択を解除し、通常表示でも変更箇所を読み返してください。画面を共有する場合は、配色ではなく語句と前後文を伝えるのが確実です。強調は発見の補助と位置付けましょう。
執筆者:Rune Studio開発チーム。選択語の色付けを検索件数と併用する校正法をまとめました。
色の数ではなく、読み終えた文脈で完了を決める
同一語の色付けが向いているのは、人物名、用語、口調の繰り返しを、本文の中で読み直したい人です。意味まで自動判定して一括修正してほしい場合は、この機能の範囲と異なります。
色が12箇所に出たことではなく、12箇所の役割を読み分け、修正と例外を決めた時点が完了です。現行版の編集支援機能はRune Studioの商品ページで確認できます。まず固有名詞一語を選び、引用内の例外を分けることから始めてください。

