
日本語原稿の等幅フォントは、名前や人気順だけでは選べません。同じ本文を同じ文字サイズと行間で表示し、句読点、括弧、全角空白、ASCII、和文と英数字の縦位置を見比べて初めて、自分の推敲作業に向くか判断できます。
STUDIO-551の検証ステータスは blocked です。750字の比較標本は作成して読み取れましたが、今回使ったCLIにはフォントファミリーを切り替える操作がなく、font_family_changed=falseでした。候補フォントの比較も勝者の選定も行っていません。
750字の標本と復帰点を先に作る
標本は日本語600字、ASCII 120字、全角空白10件、括弧10件、句読点10件を含む合計750字です。文章の内容より、形の違いを同じ位置で追えることを優先します。開始時のレイアウトはpattern=h2です。
比較前に現在の設定をエクスポートするか、本文フォント、文字サイズ、行間、表示倍率を記録します。これが戻し先です。候補を試して読みにくくなったり、どの値を変えたか分からなくなったりしたら、保存した設定へ戻します。本番原稿ではなく、この750字標本だけで始めます。
等幅が役立つ場面と、役立たない判断
等幅フォントは、全角空白を使った字下げ、ASCIIを含む記号列、桁をそろえたメモなど、文字の位置差を見つけたい場面に向きます。一方、等幅であること自体は、長文が読みやすいことや、電子書籍の読者画面でも同じ字体になることを保証しません。
本文の推敲では、句読点が行頭・行末で見失いにくいか、括弧の開閉が判別しやすいか、全角空白が空白として分かるか、和文中の英数字が上下に浮いて見えないかを確認します。フォント名を採点するのではなく、起きた読み違いを数えるのが製品に依存しない選び方です。
二候補を同条件で比較する手順
まずMacに実際に入っている日本語等幅フォントから二候補を選びます。候補名と利用条件は別に確認し、未確認のライセンスを「商用利用可」と書きません。本文サイズ、行間、表示倍率を固定し、変更するのはフォントファミリーだけにします。
候補Aで750字標本を開き、句読点10件、括弧10件、全角空白10件、ASCII 120字、和英のベースラインを順に見ます。候補Bへ切り替え、同じ位置、同じ順で判定します。最後にいったん別の文書を開いて標本へ戻り、同じ判定になるか確認します。
「読みやすい」を一語で記録せず、例えば「全角空白を2件見落とした」「閉じ括弧を1件探し直した」のように残します。用途が違えば候補が変わるため、この記事では特定のフォント名をおすすめ一位にしません。
Stage 4で確認できたこと、できなかったこと
記事固有の操作は6件です。750字標本を作成し、文字数と構成要素を読み取り、レイアウトpattern=h2を確認しました。フォントファミリーは変更されず、font_family_changed=falseでした。
したがって、句読点、全角空白、ASCII、ベースラインを二候補で比較した結果はありません。肉眼での読みやすさ、画像による比較、全画面での同一表示も未確認です。中心操作が実行できていないため、status=blockedのままです。
Rune Studioの公開機能と実測を混ぜない
Rune Studioの公開資料では、設定から本文フォント、本文文字サイズ、UI文字サイズ、行間などを調整できます。これはStage 3の機能説明です。今回のCLI検証でフォント変更に成功したという意味ではありません。
次の実機検証では、設定を保存してから二候補を選び、750字標本で一項目ずつ比べ、元の設定へ復帰できるかまで確認します。印刷組版、EPUBやKDPでの埋め込み字体、フォントの外部ライセンス、すべてのディスプレイで同じ見え方になるかは別検証です。
結論は「まだ選ばない」
現段階の結論は、おすすめフォントを決めることではありません。750字の標本と戻し先は準備できましたが、フォントファミリーを変えた比較が未実施だからです。二候補を同じサイズ・行間で実機比較し、句読点10件、括弧10件、全角空白10件、ASCII 120字、ベースラインの記録がそろうまで選定を保留します。
STUDIO-548と555は語を目立たせるハイライト、STUDIO-557は生の文字数、STUDIO-491はKDP前の横書きプレビューを扱います。本記事は編集画面の字体選定だけに限定します。製品の設定範囲はRune Studioの商品ページで確認できます。

