
Mac用テキストエディタの縦書きプレビューは、表示できるだけでは執筆に役立つと判断できません。崩れを見つけ、元の原稿位置へ戻り、正本を直し、同じ箇所を再表示するまでが短く確実かを購入前に試す必要があります。
この記事は、縦書き対応を入力・出力まで四層で分類する記事でも、実原稿を二巡推敲する記事でもありません。八つの意図的な崩れを含む一頁を使い、発見から再表示までの往復をA〜Dで採点します。
八つの崩れを一頁へ仕込む
未公開の正本を使わず、著作権上問題のない試験文へ次の八つを一件ずつ入れます。
- 会話の閉じ括弧が一つ不足
- 句読点が行頭付近で不自然に見える文
- 一字下げがない段落
- 空行が一つ多い場面区切り
- 2桁数字と4桁数字
- 英字と日本語が隣接する固有名詞
- ルビ記法または読みの指定
- 改ページ直前の短い段落
正解表には、崩れの種類、原稿の行、期待する表示、直し方を書きます。候補を見てから正解を変えないでください。自分の作品で使わない記法は、ダッシュや三点リーダーなど頻出要素へ置き換えます。
八件を近接させすぎると、一つを直した影響が隣へ及びます。各欠陥の間に正常な段落を置き、どの修正で表示が変わったかを追えるようにします。
最初はプレビューだけで発見する
候補へ試験文を読み込み、縦書きプレビューを開きます。正解表を閉じ、10分以内に不自然だと思った箇所へ番号を付けます。発見した種類と位置を記録し、まだ原稿を直しません。
発見数だけでなく、正常な箇所を誤りと判断した誤検出も数えます。すべてを疑えば発見数は増えるためです。また、縦書きで初めて気付いたものと、原稿記法を見て推測したものを分けます。
ページ幅、文字サイズ、拡大率、ウィンドウサイズを記録します。候補ごとに条件を自由に変えると表示量が違い、発見率を比べにくくなります。
原稿位置へ戻る時間を測る
一件目を選び、プレビュー上の箇所から原稿正本の該当位置へ戻ります。プレビューと原稿の位置連動、見出し移動、検索、行番号など、候補が提供する方法を一つだけ使います。
戻り始めてから該当文字へカーソルを置くまでを測ります。表示で見つけても、原稿のどこか分からず毎回全文検索するなら、長編では往復コストが増えます。逆に自動連動がなくても、固有の検索印で確実に戻れるなら代替手順として記録できます。
八件すべてで同じ戻り方を強制する必要はありません。括弧は検索、段落は見出し、数字は固有語など、最短で再現できる経路を決めます。ただし候補間では同じ欠陥に同じ目的を課します。
正本修正から同じ箇所を再表示する
該当箇所を正本で一件だけ直し、保存します。プレビューを更新し、同じ位置を開いて崩れが解消したか確認します。生成物やプレビュー側の表示を直接書き換えないでください。
測る時間は、原稿へ戻り始めてから、修正後のプレビューで確認を終えるまでです。更新操作が必要か、自動更新か、位置が先頭へ戻るか、別の欠陥の表示が変わらないかを記録します。
一件直すごとに別名の試験原稿を残すと、候補が位置を失った場合に同じ条件から再開できます。八件をまとめて直すと、一つの変更が表示へ届かなかった理由を切り分けられません。
三つの指標をA〜Dで採点する
発見率は、八件中いくつ見つけ、誤検出がいくつあったかで見ます。位置特定は、正本の該当文字へ毎回再現して戻れるかを見ます。往復時間は、修正と再表示までの中央値と最大値を残します。
Aは八件の大半を見つけ、位置を説明でき、往復が執筆を中断しない状態です。Bは検索など手動の一工程を加えれば再現できます。Cは一部の欠陥だけ確認できる、または位置を失うことがあります。Dはプレビューと正本の関係を説明できないか、修正後を確認できません。
発見率だけAでも、戻り道がDなら購入を保留します。プレビューは鑑賞画面ではなく、正本修正へつながる校正工程だからです。BやCは、必要な検索印や再表示操作を購入メモへ残します。
rune Studioの現行機能一覧には、日本語モードを対象とする縦書き表示とプレビューがあります。既存の実画面では、日本語小説の章見出しと本文が縦書きで表示される状態を確認しました。別の段階4検証では二章の縦書きEPUBを生成・検査し、writing-mode vertical-rl、page-progression-direction rtl、issues 0を確認しました。ただし八欠陥の発見率、位置連動、更新速度、正本修正から再表示までの往復を実測した結果ではありません。

翌日に未修正版で再試験する
初日の修正済みファイルを使い回さず、保存しておいた未修正版を翌日に開きます。欠陥の並びを変え、正解表を見ずに同じ10分試験を行います。初日に位置を覚えた効果を減らすためです。
二日で大きく結果が違う場合は、ウィンドウ条件、疲労、候補の位置復元、欠陥順を確認します。一日だけの好成績で決めず、再現できる往復手順を採用条件にします。
結論:縦書きは正本へ戻れるプレビューで選ぶ
Macで縦書きプレビューを重視するなら、八欠陥の一頁を使い、発見、原稿位置特定、正本修正、同位置の再表示まで測ります。発見率、誤検出、往復時間をA〜Dで採点してください。
美しく縦書きに見えるだけでなく、問題を見つけた場所から正本へ確実に戻り、一件の修正を確認できる候補が、長編執筆で妥協しにくいテキストエディタです。


