横書きのまま入稿しない!Macのテキストエディタで縦書きを即確認

横方向の原稿を四つの確認点で縦方向の本へ切り替えて確認するアイキャッチ

横書きで小説を書き終えてから縦書きへ変えると、数字、括弧、ダッシュ、短い行が一度に崩れて見つかります。修正量が多いほど原因を切り分けにくくなるため、完成後の一括確認より、編集の直後に30秒だけ縦書きを見るほうが効率的です。この記事では、Macのテキストエディタで横書き編集を続けながら、四つの確認地点を使って縦書き崩れを早く見つける運用を説明します。

縦書き確認は完成後ではなく変更直後に行う

縦書きの問題は、文字そのもの、段落、画像、ページ進行のどこで起きたかを分けて考えます。章全体を直してから確認すると、どの変更が崩れを生んだのか分かりません。会話文を直したら会話文、数字を直したら数字の地点をすぐ開き、30秒だけ見ます。短い確認を変更と対にすることで、戻す範囲を小さくできます。

すべての入力後にプレビューすると執筆の流れが切れます。確認の合図を、段落の構造を変えたとき、数字や英字を加えたとき、画像を置いたとき、章を閉じるときの四つに限定します。誤字一字の修正では行わず、縦組みに影響しやすい変更へ絞ります。

一章に四つの標本帯を用意する

章の中で、会話文、数字と英字、記号、画像周辺の四地点を標本帯として決めます。各地点の冒頭に検索しやすい固有の語を置き、作業メモへ記録します。たとえば「時計塔」「12時30分」「!?」「挿絵前」のように、同じ章内で重複しにくい語を使います。

確認するときは、プレビューを最初からめくらず、検索か目印から標本帯へ移動します。右から左への列の進み、句読点とかぎ括弧の向き、二桁数字、ダッシュと三点リーダー、画像前後の空きを順に見ます。この順番を固定すると、30秒でも見落としの傾向を比べられます。

横書き原稿で直す箇所と出力設定を分ける

縦書きで不自然に見えたからといって、原稿の文字をすべて特殊な形へ置き換えるのは危険です。まず原稿の表記規則で直す問題か、プレビューやEPUBのスタイルで処理する問題かを分けます。たとえば二桁数字を漢数字へ統一するのか、縦中横として出すのかは作品方針です。

原稿側の変更は検索で全出現を確認し、一括置換の前に文脈を見ます。出力側の指定は試験EPUBを作って確認します。見た目が似ていても正本が異なるため、どちらを直したかを操作メモに残します。これにより、次の出力で同じ修正を二重に行う事故を防げます。

Rune Studioでは横書き編集と縦書き確認を往復する

Rune Studioは日本語長文を横書きで編集し、同じワークスペースからvertical-rlの縦書きプレビューへ移れます。縦書きEPUB 3の出力では、右開き、縦中横、記号処理に関わる指定を生成します。2026年8月11日の試験出力でもrtl、vertical-rl、text-combine-uprightを確認しました。

ただし、プレビューは最終リーダーの完全な代替ではありません。日常の30秒確認は早期発見に使い、章の完了時には試験EPUBを複数の閲覧環境で確認します。編集画面で直す問題とリーダー差を混同しないことが、確認工程を短く保つ条件です。

横書き原稿を縦書きで表示し、12時30分が縦中横で立っているRune Studioの縦書きプレビュー
縦書きプレビューの表示例。本文が上から下へ流れ、列が右から左へ進み、二桁の数字が横に並んで立っています。入稿可否の最終判定はこの画面だけでは行いません。

30秒チェックの結果を三種類で記録する

発見した問題を「原稿修正」「出力設定」「リーダー確認」の三種類に分けます。原稿修正なら該当語と修正方針、出力設定なら対象スタイル、リーダー確認なら環境名とページ位置を記録します。「縦書きがおかしい」だけでは、翌日に同じ調査を繰り返します。

同じ種類の問題が三回続いたら、標本帯に追加します。たとえば半角括弧を何度も見落とすなら、記号帯へ必ず半角括弧を置きます。標本帯は作品固有の失敗から育てるチェックリストです。項目を増やし過ぎず、入稿直前に本当に起きた問題を優先します。

章末と全体出力では確認の深さを変える

段落修正後は30秒、章を閉じるときは三分、全体出力では目次・ページ送り・画像・書誌まで確認します。同じ確認を毎回すべて行うのではなく、変更範囲に合わせて深さを変えます。短い日常確認があるからこそ、全体確認では構造や端末差へ時間を使えます。

章末では四つの標本帯に加え、章の最初と最後を見ます。全体出力では目次から各章へ移動し、右開きの進行を確認します。これらは別記事で扱うEPUB内部検査とも接続しますが、本記事の中心は横書き編集の直後に崩れを溜めないことです。

結論:四つの合図で30秒だけ縦書きへ切り替える

Macのテキストエディタで縦書きを確認するなら、完成後の一括点検だけに頼らず、構造変更、数字・英字、画像、章終了の四つを合図にします。会話文、文字種、記号、画像周辺の標本帯へ直接移動し、問題を原稿・出力・リーダーの三種類へ分けます。

今日の一歩は、作業中の一章に四つの標本帯を決めることです。次の段落修正後に30秒だけ縦書きプレビューを開き、結果を一行で記録してください。小さな往復を続ければ、入稿直前の大量修正を避けやすくなります。