章・設定・画像が散らからない!Macのテキストエディターで資料を一括管理

散らばった章原稿や設定資料と画像を一つの制作フォルダへ分類してまとめるアイキャッチ

Macで小説の章、設定資料、画像を一括管理するなら、すべてを一つの制作フォルダへ集めたうえで、本文、設定、素材、出力の4区分に分けてください。ファイル名には順番、状態、固有IDだけを入れると、どこに置くか迷いにくくなります。

一括管理は、同じ画面へすべてを表示することではありません。作品を別のMacへ移すとき、何をまとめてコピーすればよいか説明できる状態を作ることです。

この記事は章順の変更だけ、画像リンクの修復だけ、資料を横に並べる方法だけを扱いません。制作フォルダ全体の最初の分類と日々の追加ルールに絞ります。

作品ごとに一つのルートを作る

最初に、シリーズ全体ではなく一作品または一巻を表すルートフォルダを決めます。複数巻を同時に書く場合は、シリーズの下へ巻フォルダを置いてください。

ルート外のデスクトップやダウンロードフォルダに本番素材を残すと、移動時に欠落します。外部資料を参照だけする場合も、公開原稿へ使う画像や引用許諾メモは制作側へ複製し、出典を記録します。

アプリ独自の最近使った一覧ではなく、Finderでルートの場所を示せることを確認します。このフォルダがバックアップと受け渡しの単位です。

4区分を役割で分ける

1. 本文

本文には、読者へ届ける章だけを置きます。章ごとにファイルを分ける場合は、010_序章、020_第一章のように間隔を空けた番号を付けると、後から章を挿入できます。

没原稿を本文と同じ場所へ残すと検索結果へ混ざります。保留案は設定または退避用の下位フォルダへ移し、現行本文と区別します。

2. 設定

人物、用語、時系列、場所、伏線、参考URLなど、本文を支える文書を置きます。分類を細かくしすぎず、まずは一つの設定フォルダから始めます。

人物名のように本文と設定を横断して探す語には、作品内で重ならない短い固有IDを付ける方法があります。表示名が変わってもIDで関連資料を探せます。ただし本文へIDを残したまま公開しないよう、未処理印の検索を出力前に行います。

3. 素材

表紙候補、本文画像、地図、ロゴなどを置きます。ファイル名はimg_場所_001のように用途と番号を含め、原稿から参照している画像と単なる参考画像を下位フォルダで分けます。

画像を原稿から参照するときは、別のMacでも通る相対的な場所を使います。素材を移動したら、参照元と生成物の両方を確認してください。

4. 出力

EPUB、PDF、確認用テキストなど、原稿から生成したものを置きます。出力は正本ではなく再生成できる成果物として扱い、巻、版、生成日が分かる名前にします。

古い出力を本文フォルダへ戻さないでください。検索対象へ混ざると、旧本文を修正する事故が起きます。

ファイル名は三要素に絞る

ファイル名へ入れる情報は、順番、状態、固有IDの三つで十分です。

作成日、担当者、長い説明まで詰め込むと名前が読みにくくなります。日付は出力やスナップショットには有効ですが、毎日変わる本文名には向きません。

状態語はチームまたは自分の中で定義し、「完成」「最終」「本当の最終」のような自由記述を避けます。現行版を一つ決め、過去版は履歴または退避先へ移します。

追加・移動・削除の手順を固定する

新しい資料を受け取ったら、まず種類を決め、ルート内の4区分へ置き、名前を整え、原稿から参照しているか確認します。置き場所を決めるまで一時フォルダへ入れてもよいですが、週末など期限を決めて空にします。

移動・改名では、画像やリンクの参照が切れないか確認します。アプリに参照追従があっても、Finderや外部アプリからの変更まで同じとは限りません。移動後に全体検索と試験出力を行います。

削除前は、本文から使われていないかを検索し、バックアップまたはゴミ箱から戻せることを確認します。削除警告は補助であり、復元手段の代わりではありません。

rune Studioで一括管理につながる機能

rune Studioの現行Mac版は、既存フォルダをワークスペースとして扱えます。検証では原稿一覧とワークスペース全体検索、workspace info/open/closeを確認しました。既存の実画面では、第一章と第二章が同じワークスペースのタブで開かれた状態を確認しています。

Rune Studioで第一章と第二章を同じワークスペースのタブに開いた画面
第一章と第二章を同じワークスペースのタブで開いた画面。

全機能一覧には、ファイルブラウザでの新規フォルダ、複製、移動、名前検索、Finder表示があります。画像とリンクは原稿ファイルの場所を起点に解釈し、アプリ内で移動・改名した際に参照を書き換える機能、使用中ファイル削除時の警告も記載されています。

クラウド同期、複数人同時編集、OS外への自動バックアップを保証するものではありません。4区分と命名規則は、使用する保存先の実際のバックアップ方法と組み合わせてください。

結論:一か所に集め、役割で4つに分ける

小説の章、設定、画像が散らからない環境は、作品ごとのルートを一つ決め、本文、設定、素材、出力へ分けるところから始まります。順番、状態、固有IDの命名規則も固定してください。

新規追加、移動、削除のたびに参照と正本を確認すれば、検索結果へ旧版が混ざりにくくなります。一括管理の完成条件は、Finderで制作一式を示し、別の場所へ渡す範囲を説明できることです。