原稿整理をやり直さない!テキストエディタのツリー、章・資料・画像のツリー管理

章、資料、画像を混同しない原稿ツリーのアイキャッチ

テキストエディタのツリーで章・資料・画像を取り違えないためには、ファイル名だけでなく、固定ID、役割、実パスを一つのmanifestへまとめます。この記事の現行標本は、C系五件、S系三件、I系四件の合計十二ファイルです。C03-M01とC03-D01もこの十二件に含め、archiveのC03-A01だけを集計外の保管行にします。

中心課題は、chapters/CH03/draft.mdとarchive/CH03/draft.mdの二件が同じdraft.mdでも、現行のC03-D01を正本候補として開けることです。未保存タブを保った画面切替、部・章・節を三段に組む方法、Finderタグでの分類は、それぞれ別の確認として切り分けます。

現行十二件とarchiveを最初に分ける

project-root直下にchapters、settings、imagesを置きます。chaptersは本文、settingsは複数章で使う設定、imagesは表紙と本文図版です。archiveは現行作業から外した旧稿の保管場所で、現行十二件の数には入れません。

数をフォルダ名から推測せず、manifestのstatus列でcurrentかarchivedかを決めます。現行集計はcurrent十二行だけです。C03-A01はarchived一行として別枠に残します。

十二件のID・実パス・役割を一つのmanifestへ固定する

現行十二件の全実体は次のとおりです。

No. 固定ID 実パス 役割
1 C01-M01 chapters/CH01/master.md 第一章の承認済み本文
2 C02-M01 chapters/CH02/master.md 第二章の承認済み本文
3 C03-M01 chapters/CH03/master.md 第三章の承認済み本文
4 C03-D01 chapters/CH03/draft.md 第三章の次版候補
5 C04-M01 chapters/CH04/master.md 第四章の承認済み本文
6 S01 settings/characters.md 人物表
7 S02 settings/timeline.md 年表
8 S03 settings/glossary.md 用語表
9 I01 images/I01_cover.png 章を持たない表紙
10 I11 images/CH01/I11_opening-map.png 第一章の図版
11 I31 images/CH03/I31_station-map.png 第三章の駅構内図
12 I32 images/CH03/I32_route-note.png 第三章の経路図

集計はC系五件+S系三件+I系四件=十二件です。C01〜C04のように章番号だけをファイルIDとして数えず、masterとdraftまで含めた固定IDを一件ずつ数えます。

C03-M01とC03-D01の役割を混ぜない

C03-M01は承認済み本文、C03-D01は次版候補です。どちらもCH03配下にありますが、役割が違います。ファイル名を「final」「new」のような時期で決めず、manifestの固定IDとrole列で判断します。

第三章の章名が変わっても、C03-M01とC03-D01は維持します。表示名の変更でIDを付け直すと、人物表や画像のメモが別対象を指すためです。

archiveのC03-A01は十三件目にしない

保管済み旧稿は次の一行です。

status 固定ID 実パス 役割
archived C03-A01 archive/CH03/draft.md 編集しない第三章旧稿

現行C03-D01と保管済みC03-A01は同じdraft.mdです。タブ名だけでは区別できないため、開く前にmanifestのIDを選び、開いた後にフルパスを照合します。C03-A01を削除はしませんが、current十二件へ足して十三件とは数えません。

settings三件とimages四件を個別IDで追う

設定資料はS01、S02、S03の三件です。人物表を第三章の中へ置かず、複数章が参照する資料としてsettingsへ分けます。作業複製を増やす場合は派生IDを新しく定義し、既存のS01を上書きしません。

画像はI01、I11、I31、I32の四件だけです。I01は表紙、I11は第一章、I31とI32は第三章に属します。実体を示さない連番範囲の総称は使いません。画像名と所有章はmanifestの同じ行で確認します。

IDから開き、パスと冒頭IDを照合する

第三章の作業中原稿を開くときは、manifestでC03-D01を選び、chapters/CH03/draft.mdを開きます。次にタブ名、フルパス、ファイル冒頭のIDメモがすべてC03-D01を示すことを確認します。

比較のためC03-A01も開き、archive/CH03/draft.mdであることを確認して編集せず閉じます。更新日時の新しい方を自動的に正本とはしません。archive側へ後日メモを足せば、更新順は逆転するからです。

ツリーで同名ファイルを開き分ける

Rune Studioのファイルツリーでは、フォルダ優先表示、展開状態保持、範囲選択、複数ファイル、名前変更、Finder表示、パスコピーを使えます。実際の確認では、階層の作成、フォルダを先に並べる表示、ツリー検索、同名二ファイルのフルパスによる区別まで再現できました。

一方、この記事固有の十二ファイルを使った一連の操作、ファイル表示の全種類、Finder実画面までは通して試していません。読者側では、上の十二件を複製した標本を作り、currentが十二件、ID重複がゼロ、C03-D01をフルパスで選べる、archiveが集計外という四条件を確認してください。ツリーが正本を自動判定するとは扱いません。

本文・画像・資料のフォルダと章ファイルが並ぶRune Studioのファイルブラウザ
ファイルブラウザの例。フォルダが先に並び、左のサイドバーから階層をたどれます。切り替えの速さそのものは画像からは分かりません。

十二行・十二実体・ID重複ゼロで受け入れる

受入時はcurrent行を数え、C五件、S三件、I四件で十二になることを確認します。次に十二の実パスが存在し、同じ固定IDが二行にないかを見ます。C03-M01とC03-D01を一つのC03へまとめたら不合格です。

最後にC03-D01を開き、ID、役割、フルパスが一致するかを確認します。archiveのC03-A01は別枠の一行として存在し、current集計へ混ざっていないことも記録します。

テスト中にarchive側を開いた場合は、編集を続けずに閉じ、manifestからC03-D01を選び直します。復帰後はタブ名だけで済ませず、フルパスと冒頭IDをもう一度照合してください。十二件のうち一件でもパスが存在しない、IDが重複する、archiveがcurrentへ混ざる、選び直したファイルの冒頭IDが違う、のいずれかなら不合格です。修正した行と実体を一致させてから十二件を再集計します。

記録には選択したID、表示されたパス、冒頭ID、current件数、archive件数を同じ行へ残します。

正本IDと実パスを一行で引き継ぐ

作業の引き継ぎには「第三章を開く」ではなく、「編集対象C03-D01、chapters/CH03/draft.md、次版候補」と書きます。承認済み版ならC03-M01とそのmaster.mdパスを渡します。

この一行と十二行manifestがあれば、同名draftがあっても役割を説明できます。Rune Studioで試す場合は、Rune Studioの商品ページで現行のツリーとパス確認範囲を照合し、current十二行とarchive一行を分けたまま結果を残してください。