
30万字以上で自動軽量化する仕組みは、速く感じたかではなく、閾値の前後で判定値と残る機能がどう変わるかを表にして確かめます。現時点で確認済みなのは919,514文字の大容量判定と検索19件です。290,000文字と300,001文字の境界行は未実施なので、結果を推測で埋めません。この記事の成果物は、三つの行を明確に分けた境界試験表です。
三行の境界表を先に作る
表の行は290,000文字、300,001文字、919,514文字に固定します。列は文字数、大容量判定、停止した表示補助、固定語検索、一文字編集、保存後の保持です。単位を文字数と明記し、バイト数や単語数を同じ閾値へ持ち込みません。
最初の二行には『未実施』を入れます。919,514文字の行だけ、isLargeFile=trueと句点19件を確認済みとして記録します。空欄にしないことで、未確認を合格と誤読する余地をなくします。
919,514文字の実測を錨にする
2026年8月10日の開発版CLIでは、UTF-8/LF、24,272行、919,514文字の検証原稿が大容量ファイルと判定されました。同じ検体で固定語の検索も成功しています。この一行は、試験表の書き方と判定値を固定する錨になります。
ただし、この結果から290,000文字側が通常判定になることや、300,001文字で必ず同じ表示変化が出ることは導けません。境界の両側は別の検体です。既知の遠い一点を、未測定の境界二点へコピーしないことが監査の基本です。
境界原稿は差分を文字数だけにする
290,000文字と300,001文字の複製原稿は、章構造、文字コード、改行、検索語、修正箇所をそろえます。差を文字数だけに近づければ、判定の変化を他の要因と混同しにくくなります。末尾へ同じ種類の文章を足し、測定前に文字数を再計算します。
検索語は両方で同じ件数になる語を選び、一文字修正も同じ章の同じ役割の位置に置きます。保存先の命名も対にします。検体そのものが違いすぎると、軽量化の境界ではなく原稿内容の差を測ることになります。
停止表示と残る操作を別列にする
Rune Studioの公開仕様では、大容量時に色分け、編集記号、ハイライト、行番号など重い表示補助を停止します。これらを一つの『軽量化』欄へまとめず、何が止まったかを個別に書きます。表示が減ったこと自体は、設計どおりなら不合格ではありません。
検索、一文字編集、保存は別の列で確認します。表示補助が止まった画面でも検索結果が返り、修正が反映され、保存物に残るかを順番に見ます。表示の縮小と操作の停止を分けることで、軽量化が何を守ったのかを説明できます。
速さは補足値、判定値は主結果にする
起動時間や入力反応を測る場合は、Macの機種、メモリ、アプリ版、同時起動アプリを添えます。ただし、それは境界表の補足です。体感の軽さは環境で変わるため、大容量判定の真偽や検索件数と同じ確度の結論にはしません。
主結果は、閾値前後の判定、停止表示、検索結果、修正保持です。待ち時間が短くても修正が失われれば不合格ですし、表示補助が減っても必須操作が保たれれば設計の目的に合います。速度ランキングではなく境界の挙動を読みます。
再読込で一文字を照合する
各境界原稿で一文字を変え、別名保存して閉じます。開き直した後に修正位置を直接確認し、固定検索語の件数も再び数えます。保存直後の画面だけでは、ディスク上の複製へ変更が届いたかを判定できません。
再読込に失敗した場合は、大容量判定、編集、保存、ファイル選択のどこで切れたかを記録します。結果を手で整えて合格にせず、修正前の行を残したまま条件を一つだけ変えて再試験します。
Rune Studioについて今言えること
Rune Studioは30万文字以上を大容量と判定し、重い表示補助を止めながら編集・検索・保存を残す設計です。919,514文字で大容量判定と検索を確認したため、境界試験を行う候補として根拠があります。
一方、290,000文字、300,001文字の画面試験と保存往復はまだ終わっていません。したがって『30万字を境に必ず軽くなる』とは断定せず、三行のうち二行を保留します。この記事は結果発表ではなく、境界を正しく測る表を完成させるものです。

境界表の読み方を先に決める
290,000文字がfalse、300,001文字がtrueになったとしても、それだけで軽量化が有効とは結論しません。停止表示の列と、検索・編集・保存の列を同時に読みます。判定が切り替わっても必須操作が保たれなければ、設計目的を満たしたとは言えません。
反対に、判定値が予想と違った場合は文字数の算出方法、改行、検体の版を確認します。期待する閾値へ結果を合わせず、実際の値を表へ残します。境界監査は製品説明をなぞる作業ではなく、説明と検体の挙動を照合する作業です。
結論:未実施の二行を埋めてから境界を語る
次は対になる二つの複製原稿を作り、大容量判定、停止表示、検索、一文字編集、保存保持を同じ順で測ります。919,514文字の確認済み行は書き換えず、境界二行を別の日付と検体IDで追記してください。
三行がそろえば、名称や体感ではなく、どの文字数で何が変わり、何が残ったかを説明できます。自動軽量化の評価は『速かった』の一言ではなく、未測定を含めて正直に埋めた境界表から始まります。