
日本語対応のテキストエディタを選ぶときは、「日本語対応」という表示だけで決めず、入力記法、プレビュー、EPUB出力を項目別に確認します。この記事では、ルビ6件、2桁数字10件、!?8件を含む一章を同じ条件で使います。ただし、ルビは一般的な検査項目として扱い、製品機能の主張へ直結させません。縦中横、記号処理、右開きも、それぞれ確認対象を分けます。
IME変換精度、全日本語組版、全端末表示は扱いません。公開資料で分かる製品機能と、手元の標本で実際に確認した結果も別々に記録します。
三つの処理と右開きを別々に定義する
比較する三つの処理は、ルビ、縦中横、記号処理です。ルビは入力記法が保持されるか、プレビューで位置を読めるか、出力後に確認できるかという一般的な検査項目です。縦中横は2桁数字などを縦書き中でどう組むか、記号処理は!?などの向きや並びをどう確認するかを見ます。
さらに、右開きは三つの処理とは別の確認です。本文が縦に見えても、EPUBのページ進行が右から左とは限りません。vertical-rlの本文方向と、EPUB側のpage-progression-directionの期待値を別の欄へ置きます。
ルビは一般的な検査項目として置く
一章へルビ候補を6件置き、入力前の表記、エディタ内の表示、出力後に確認した状態を記録します。ここでの「対応」は、特定製品がルビを処理できるという断定ではありません。入力記法が候補ごとに違う場合は、同じ記法で比べられるか、または違いを条件として明記します。
ルビの6件すべてを一つの印象で合格にせず、位置、読み、本文との対応を一件ずつ確認します。確認できない環境では未確認と書き、縦中横や記号処理の結果でルビの不足を相殺しません。ルビの検査は、日本語組版を広く保証する試験でもありません。
縦中横は2桁数字で確認する
一章へ10、12などの2桁数字を10件置きます。期待する状態を「縦書きの本文中で、2桁が横倒しにならず、一まとまりとして読める」と先に書き、実際の表示を件数で記録します。1件でも横倒しなら、どの数字、どの版、どの閲覧環境だったかを残します。
vertical-rlは縦方向の組版を示す指定であり、2桁数字が縦中横になることと同じ意味ではありません。入力文字が正しいか、縦中横の条件が設定されているか、出力後の表示が期待どおりかを別々に確認します。これは製品名の機能一覧ではなく、候補を同じ標本で比べるための一般手順です。
記号処理は入力と表示を分けて確認する
!?を8件含む一章を使い、入力した並びと、プレビュー・出力後に読める並びを分けて記録します。記号が別の文字へ置き換わったのか、向きだけが変わったのか、行間や位置が変わったのかで確認対象が異なります。入力記法の差を表示結果の差として扱わないことが大切です。
記号処理を確認するときも、全日本語組版や全端末表示へ結論を広げません。8件のうち未確認があれば、候補は保留です。二周目で一条件だけを変え、どの記号の結果が変わったかを記録すると、原因の候補を絞れます。
右開きはvertical-rlと独立して確認する
右開きは、本文の見た目ではなく、章やページを進める順番で確認します。第1章と第2章の二章標本を使い、本文が縦に流れるか、次のページが右から左へ進むか、目次の二項目が対応する章へ移るかを別欄に書きます。
仕様上は、本文側のwriting-mode: vertical-rlと、EPUBパッケージ側のpage-progression-direction="rtl"を別の確認対象にします。本文が縦でもページが左から右へ進むなら、ルビや記号を直さず、ページ進行の設定・パッケージへ戻ります。目次の移動先が違うなら、章順とリンク先へ戻します。
Rune Studioで資料上確認できる範囲
現行Mac版Rune Studioの公開機能資料では、vertical-rlの縦書きプレビューと、右開き・縦中横・記号処理を含むEPUB 3出力を備える機能範囲が確認できます。そのため、縦中横・記号処理・右開きの確認を行う日本語対応エディタ候補・試用対象にはできます。
一方、機能主張台帳にはルビの明示がありません。したがって、Rune Studioについてルビ6件の処理成功や対応を製品機能として述べません。ルビは一般的な検査項目として別に確認し、資料で確認できる製品機能は縦書きプレビュー、右開き、縦中横、記号処理、EPUB 3出力の範囲に限定します。これらも標本の完遂結果や全端末表示を保証するものではありません。

次に行う操作:候補ごとに三処理を二周比較する
24位置の比較表を一周目の前に作成します。結果欄は実施後に埋め、未確認を合格扱いにしません。
| 処理 | 章ID | 位置ID | 一周目結果 | 二周目結果 | 差分・採否 |
|---|---|---|---|---|---|
| ルビ | CH01 |
R01 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| ルビ | CH01 |
R02 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| ルビ | CH01 |
R03 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| ルビ | CH01 |
R04 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| ルビ | CH01 |
R05 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| ルビ | CH01 |
R06 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 縦中横 | CH01 |
T01 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 縦中横 | CH01 |
T02 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 縦中横 | CH01 |
T03 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 縦中横 | CH01 |
T04 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 縦中横 | CH01 |
T05 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 縦中横 | CH01 |
T06 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 縦中横 | CH01 |
T07 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 縦中横 | CH01 |
T08 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 縦中横 | CH01 |
T09 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 縦中横 | CH01 |
T10 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 記号処理 | CH01 |
S01 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 記号処理 | CH01 |
S02 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 記号処理 | CH01 |
S03 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 記号処理 | CH01 |
S04 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 記号処理 | CH01 |
S05 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 記号処理 | CH01 |
S06 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 記号処理 | CH01 |
S07 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
| 記号処理 | CH01 |
S08 |
未実施(記録欄) | 未実施(記録欄) | 未記録(記録欄) |
次に行う操作では、候補A・候補Bなど各候補へ同じ一章標本を複製します。複製直後に、三種類の標本位置を固定章IDと位置IDで控えます。ルビはCH01-R01〜CH01-R06、2桁数字はCH01-T01〜CH01-T10、!?はCH01-S01〜CH01-S08とし、いずれも章IDをCH01に固定します。標本にはルビ6件、2桁数字10件、!?8件を固定し、候補ごとに一周目としてルビ、縦中横、記号処理の三処理を順に確認します。二周目は一度に一条件だけを変更し、同じ三処理を同じ順で再確認します。比較表には候補名、処理名、周回、章ID、位置ID、入力記法、期待状態、実際に読めた状態、停止条件、差分位置を記録し、未確認があれば合格扱いにしません。最後に、三処理のどの結果を根拠に採用または保留としたか、候補ごとの採用理由を一行で残します。Rune Studioについては資料で確認できる機能範囲と、この候補比較の結果を混ぜず、標本が成功したとは断定しません。
結論:製品機能の主語を分けて候補を判断する
日本語対応テキストエディタの比較では、ルビ6件、2桁数字10件、!?8件を同じ一章へ入れます。ルビは一般的な検査項目、縦中横と記号処理は確認する処理、右開きはvertical-rlと独立したページ進行の確認として分けます。
Rune Studioを候補にする場合は、公開資料から言える縦書きプレビュー、右開き、縦中横、記号処理、EPUB 3出力の範囲と、手元で得た結果を混ぜません。ルビについては製品主張をせず、一般検査として別の結果欄へ置きます。IME変換精度、全日本語組版、全端末表示はこの記事の対象外です。現行範囲は、Rune Studioの商品ページで照合できます。


