
KDPへ渡すmetadataで最初にそろえるのは、作品名、著者、出版社の三項目です。この三つを原稿側の作品カード、生成したEPUB package、KDPへ入力する前の転記表で同じ採用値にし、最後は転記表から作品カードへ逆方向に読み戻します。KDP画面を見ながら思い出して入力する方法ではありません。
例の採用値は「月影郵便」「水城澪」「凪文庫」です。言語、発行日、ISBN、シリーズ、説明文、キーワード、価格はこの記事へ足しません。KDP画面の最新欄名、入力制限、審査結果も対象外です。五つのEPUB基本metadataを管理する「EPUB基本情報の管理」とは、三項目と三つの面だけに絞って分けます。
原稿側の作品カードで採用表記を一つにする
作品カードには三行だけを作ります。titleは「月影郵便」、authorは「水城澪」、publisherは「凪文庫」です。原稿ファイル名のtsukikage-final3や、表紙用の短縮名を作品名の候補へ混ぜません。
著者名はペンネームの採用表記を一つにします。「水城 澪」と空白を入れる版や、読み仮名を括弧で足す版が必要なら別用途として記録します。出版社は発行主体です。自費出版で出版社名を設けない方針なら未定または該当なしとし、KDPやAmazonを出版社として代入しません。
カードには版IDを付けます。identity-v1のような短い名前でよく、表紙、奥付、EPUB、転記表がどの版を参照するかを明示します。三行が確定する前にEPUBや転記表へ仮値を広げないことが重要です。
EPUB packageでは三項目の役割まで照合する
EPUBを生成したら複製を展開し、content.opfのmetadataを確認します。作品名はtitle、著者はcreator、出版社はpublisherの役割に入る必要があります。三つの文字列が存在するだけでは合格になりません。
たとえば「水城澪」と「凪文庫」が逆の要素に入っていれば、検索では両方が見つかりますが意味が壊れています。作品カードの行名、採用値、package要素を一行ずつつなげます。
原稿のタイトルページや奥付に三項目を表示する場合もカードと照合します。ただし、本文表示の装飾や改行はpackage値と同一形式である必要はありません。空白や改行を除いた採用表記が同じ意味を持つかを確認します。
KDP転記表は画面の代わりではなく入力前の橋にする
転記表にも作品名、著者、出版社の三行だけを置きます。左に項目、中央に採用値、右に参照したカード版とEPUB候補名を書きます。画面位置や入力欄の順番を正本にしません。
KDPの画面仕様は変わる可能性があるため、本記事では「何番目の欄へ入力する」と説明しません。実際に入力する時点で公式案内を確認し、該当する意味の欄へ転記します。最新画面を扱わないことは、三項目の採用値を曖昧にする理由にはなりません。
入力前には転記表を上から読み、EPUB packageと照合します。入力後の画面確認は別工程ですが、転記表の値をそのまま正本へ昇格させません。正本は原稿側の作品カードです。
逆方向に読むと転記漏れと役割違いを見つけやすい
一方向だけの確認では、カードの順序を覚えてしまい、誤りを読み飛ばすことがあります。最初は作品カード→EPUB package→転記表の順に読みます。二回目は転記表→EPUB package→作品カードの順に戻ります。
逆方向では出版社から始めます。「凪文庫」は転記表のpublisher、packageのpublisher、カードのpublisherか。次に著者、最後に作品名を読みます。順番を変えるだけで、同じ三行を別の注意配分で確認できます。
不一致があれば、画面や生成物へ直接合わせるのではなく作品カードへ戻ります。カードが間違っていたなら版を上げ、EPUBと転記表を新しい候補として作り直します。どれが新しいかを更新時刻だけで判断しません。
具体例で三つの不一致を切り分ける
作品名だけがEPUBで「月影郵便 改訂版」になり、カードと転記表が「月影郵便」なら、生成に使った作品設定またはカード版を調べます。著者だけに不要な空白があるなら、KDPで許されるかを推測する前に採用表記規則へ戻ります。
出版社が転記表で空欄なら、入力不要と判断したのか、単なる転記漏れかを分けます。「該当なし」と空欄は同じではありません。制作方針が未定なら未定のまま止め、別の名前を埋めて三行一致を作らないでください。
三つとも一致しても、KDPの受理を意味しません。作品情報の意味が候補間で一致した証拠であり、外部サービスの入力規則と審査は別の確認です。
Rune Studioが扱うのはEPUB側まで
Rune Studioの現行Mac版では、6ページのEPUBウィザードのシリーズ情報で作品名、著者、出版社を設定します。複製した標本でこの三値を設定してEPUBを生成したところ、構造検査に合格し、content.opfのtitle・creator・publisherとも一致しました。作品情報を入力して生成物の三つの役割まで照合できることを確認しています。
Rune StudioからKDP登録画面へ自動転記する機能や、KDPの最新欄と同期する機能としては記述しません。本記事の転記表と逆読みは製品に依存しない橋です。実機確認で確認したのはEPUB生成とpackage三値の一致までです。
KDP受理、入力制限、アカウント情報、税務、ISBNはRune StudioのEPUB生成範囲から外れます。製品の書誌設定と外部サービスの登録を一つの主張にしないことが重要です。

「EPUB基本情報の管理」との境界を三項目と三面で固定する
「EPUB基本情報の管理」は作品名、著者、出版社に加えて言語と発行日を持ち、一枚の情報カードからEPUB packageの五つの要素へ追う記事です。本記事は言語と日付を管理しません。
代わりに、原稿カード、EPUB package、KDP転記表という三つの面を往復します。外部画面へ入力する前の伝達で三つの作品識別値を食い違わせないことが固有の目的です。
三項目の照合記録には、値が一致した日時ではなく参照したカード版とEPUB候補名を残します。後日もう一冊を扱うときも、どの正本から写した三行かを追えるためです。
転記表の余白へ新しい項目を足さず、三行の担当者と参照先だけを明記します。
結論:三行を三面で往復する
作品カードへ「月影郵便」「水城澪」「凪文庫」を一つずつ確定し、生成EPUBのtitle・creator・publisher相当を確認し、KDP転記表へカード版と候補名付きで写します。最後は出版社、著者、作品名の順に逆読みします。
最初の行動は、転記表を作る前に作品カードのpublisher行を確定することです。Rune Studioを候補にする場合は、Rune Studioの商品ページで作品名・著者・出版社とpackage生成の現行範囲を確認できます。
