
EPUBの言語コードは、本文の言語を表す値をパッケージ文書へ正しく入れ、出力後に読み戻して確認します。今回のRune Studio CLI実測で成功したのはjaとenです。frは入力検証で拒否され、フランス語版EPUBは生成されませんでした。この境界を曖昧にせず、対応外の値を成功扱いしないことが本記事の要点です。
答え:今回確認できた対応値はjaとen
一般には、EPUBの出版物全体の言語をBCP 47の言語タグで表し、OPFのdc:languageを検査します。ただし、規格上存在するコードが、使用中の制作ツールですべて選べるとは限りません。規格の許容範囲と製品の入力制約は別です。
今回の確認範囲では、日本語本文にja、英語本文にenを指定した出力は成功しました。一方、frを指定した試行はlanguage-invalidで停止しました。したがって、この記事では「EPUBでfrというタグがあり得るか」ではなく、「現在のRune Studio CLI検証で受理されたか」を判定します。
標本:ja、en、frの三つを同じ判定表に置く
開始値は、言語ごとの短い原稿と指定コードです。
| 標本 | 本文の想定言語 | 指定値 | 期待する判定 |
|---|---|---|---|
| 日本語版 | 日本語 | ja |
出力後のOPFがja |
| 英語版 | 英語 | en |
出力後のOPFがen |
| フランス語試行 | フランス語 | fr |
受理可否を入力検証で確認 |
日英版は別の作業場所と別の成果物名を使います。フランス語試行では、拒否された後にjaやenへ偽装して出力しません。戻し先は原稿ではなく、まず「現在の製品でその言語を扱うか」という制作方針の判断です。
操作:設定、出力、OPF読み戻し、拒否記録まで行う
製品非依存の確認手順は、本文言語を決め、言語タグを設定し、EPUBを出力し、OPFからdc:languageを読み戻すことです。ツールが入力を拒否した場合は、そのエラーコード、メッセージ、修正案を保存し、成果物がないことも記録します。
今回の記事固有Stage 4では26操作を実行しました。
- 日本語版へ
jaを設定し、別名で出力する。 - 英語版へ
enを設定し、別名で出力する。 - 両方のOPFと言語値、構造検査結果を確認する。
frを指定して入力検証を実行する。- 拒否結果を成功へ置き換えず、エラーとヒントを記録する。
jaまたはenのOPFが本文と違えば、情報カードの言語設定へ戻します。frのように入力段階で拒否された場合は、対応言語の選定へ戻し、未生成のEPUBを検査済みとは数えません。
実測:jaとenは成功し、frは入力段階で止まった
記事固有の全体ステータスはpartialです。日英の二つは成功しましたが、三つ目のfrは失敗したためです。
| 指定値 | 出力 | OPFまたは検証結果 | 構造検査 |
|---|---|---|---|
ja |
成功 | dc:language=ja |
valid: true |
en |
成功 | dc:language=en |
valid: true |
fr |
未生成 | language-invalid |
valid: false |
frの記録値は、requested_language: fr、supported_by_cli: false、エラーコードlanguage-invalidでした。メッセージは「原稿の言語の指定が正しくありません: fr」、ヒントは「ja か en を指定してください」です。これは警告ではなく入力拒否なので、フランス語EPUBの成功例としては扱えません。
別の共通回帰標本では、2章、横書き、version 1.0を9操作で出力し、spine 6、画像1、欠落0、navとNCXあり、valid: trueでした。この共通標本の成功を使って、記事固有のfr失敗を埋め合わせることはできません。
限界:ストアの自動判定と対応言語の将来値は未確認
今回の判定は2026年8月31日時点のローカルCLI実測です。販売ストアの言語欄、自動判定、審査、外部リーダーでの扱いは確認していません。また、製品の将来版で対応コードが増えるかどうかも、この実測からは分かりません。
frが今回拒否されたことは、EPUB規格そのものがフランス語を認めないという意味ではありません。製品の現在の入力境界として記録します。逆に、jaとenのvalid: trueも、外部サービスでの受理を保証しません。
Rune Studioで使える範囲
Rune Studioの公開機能では、EPUB出力ウィザードで言語を設定し、日本語または英語に応じた目次名、奥付、日付表記を生成できます。製品資料で公開されている言語選択は日本語と英語です。これがStage 3の機能範囲です。
Stage 4で実測したのは、jaとenのOPF一致と構造検査合格、そしてfrの入力拒否です。一般的なEPUB要件はW3C EPUB 3.3で確認でき、製品情報はRune Studio公式ページにあります。
結論:非対応コードを別の値へ置き換えて完了にしない
今回、jaとenは出力後のdc:languageと一致し、両方ともローカル検査でvalid: trueでした。frはlanguage-invalidで拒否され、成果物はありません。このため全体判定はpartialのままです。
言語コードで止まったら、規格名だけを見て入力を通そうとせず、現在の製品対応と制作対象を確認します。対応外の言語をjaやenへ置き換えるのではなく、対応方法を決める地点へ戻すのが安全です。入力前に、詳しくはこちら:Rune Studio公式ページで公開中の言語範囲を確認してください。


