電子書籍 作り方 横書き|三章の技術解説・コード例・表・表紙を固定

横書き原稿を六工程で電子書籍にするアイキャッチ

横書き電子書籍の作り方は、原稿をEPUBへ変換する一操作ではなく、作品情報、対象巻、原稿、章順、メタデータ、生成確認の六つを確定する工程です。三章の技術解説、コード例一つ、表一つ、表紙一枚を固定した標本で、入力と生成後の構造・読み検査を対応させます。

この記事の主役は、六入力をそろえて三章の一冊全体を見通す作り方です。四章・画像2枚・目次4項目を使った受け渡し票と二段階受入れは、具体的な引き渡し条件を扱うSTUDIO-073へ委譲します。ここでは、その受け渡し条件を本記事の完成条件へ混ぜません。

三章の技術解説と四つの固定標本

最初に、入力する標本を次の4要素で固定します。本文は第1章から第3章までの技術解説とし、各章の役割を「原稿を準備する」「章順と目次を対応させる」「生成後に構造を確認する」と区別します。コード例は本文中に1つだけ置き、表も1つだけ置きます。表紙はcover.pngの1枚を正本として扱い、別名の仮表紙を混ぜません。

コード例は、章を配列の順番で扱う考え方を示すだけの一例です。実際のEPUB生成を完了させた結果ではなく、技術解説の中でコードの位置を識別するための標本です。

const readingOrder = ["chapter-01", "chapter-02", "chapter-03"];

表標本は次の一つに固定します。

章ID 技術解説の役割 目次名 確認する受け渡し
chapter-01 原稿の入力条件 1. 原稿 正本ファイルと章ID
chapter-02 章順と目次の対応 2. 章順 読む順と目次リンク
chapter-03 生成後の確認 3. 検査 構造・読み確認

生成前は、この三章、コード例一つ、表一つ、表紙一枚がそろっているかを確認します。生成後は、コード例が別の章へ移っていないか、表が欠落していないか、表紙がcover.pngと対応するかを同じ標本名で照合します。標本の不足を、生成できたという事実で埋めないことが大切です。

作品情報:一冊の名前を固定する

作品名、著者名、言語、横書きを作品情報表へ書きます。表紙に見える文字とメタデータの値を別にせず、正本表から転記します。シリーズ名や巻番号を使う場合は、今回の一冊に必要な値だけを確定します。

横書きは、一般的な段落を上から下へ読み、ページを通常の方向へ進めるリフロー型を想定します。固定レイアウト、漫画、複雑な紙面再現は対象外です。

対象巻:今回生成する範囲を選ぶ

複数巻のワークスペースなら、今回の巻、表紙、収録予定章を一行で対応させます。前巻を複製した場合は、巻名や表紙が残っていないかを確認します。単巻でも対象を明示すると、試作版と本番版を分けやすくなります。

試作は三章すべてではなく、各章200字でも構いません。ただし、短くしても技術解説三章、コード例一つ、表一つ、表紙一枚という固定条件は残します。目的は一冊の構造、章順、目次移動、横書きの段落を早く確認することです。

原稿:正本と収録候補を照合する

各章のファイル名、見出し、先頭一文、文字コード、正本の場所を一覧にします。同名の旧稿やバックアップを収録候補へ入れません。本文中の画像やリンクがある場合は、参照ファイルが作品フォルダ内にあるかも確認します。

見出しは目次名と対応する短い固有名にします。「章」だけを三回使うと移動先を確認しにくくなります。第一章 出発、第二章 選択、第三章 帰還のように内容を識別できる名前を付けます。

章順:読む順と目次を一対一にする

ファイル名の並びに任せず、第一章から第三章の順を明示します。目次へ載せる名前と収録ファイルを一行ずつ対応させます。序文、謝辞、奥付を入れる場合も、読む順と目次表示の有無を決めます。

生成後は表紙から第一章、次に第二章、第三章へ進むこと、三つの目次項目が正しい章へ移動することを別々に確認します。順番とリンク先は同じ検査ではありません。

メタデータ:推測で空欄を埋めない

作品名、著者、言語などの重複項目を作品情報表へ照合します。任意の識別子や販売先固有情報は、必要な根拠があるものだけを入れます。価格、税務、販売説明文はEPUB制作とは別工程です。

表紙の指定も読み直します。仮表紙を使った試作版と本番表紙を使う版はファイル名で区別し、生成前の最終確認で取り違えを防ぎます。

生成確認:構造と読みを分ける

構造検査は作品情報、表紙、収録章、章順、目次移動です。読み検査は段落、見出し、強調、画像、リンクなど作品で使った要素を読みます。「EPUBが開いた」だけでは、一冊としての対応関係を確認できません。

出力はhorizontal-sample-01.epub、修正後は02とし、古い版を残します。問題は原稿、作品情報、章順の正本へ戻して再生成します。生成後のXHTMLへ直接直すと再現できなくなります。

Rune Studioの六工程

現行Mac版Rune Studioの資料には、作品情報、巻、原稿、章順、メタデータ、最終確認の6ページEPUBウィザードとEPUB 3生成が記載されています。横書き作品を対象に原稿と章順を設定し、生成前の確認を行う範囲です。

これは公開資料で確認できる実装範囲の説明で、三章標本を完遂した実測、固定レイアウト制作、ストア入稿成功、すべてのリーダーで同じ表示になる保証ではありません。生成後は予定する閲覧環境で開きます。

作品情報、組み方向「横書き」、ページ順、出力ファイル名を表示した出力前の確認画面
作品情報、組み方向「横書き」、ページ順、出力ファイル名を表示した出力前の確認画面。

完了表を一枚にまとめる

六行の入力表に、生成後の構造・読みの確認結果を対応させます。問題が出たら、どの入力行へ戻したか、何を変えたか、新しい出力名を記録します。確認者が変わっても一冊全体を同じ順序でたどれることが完成条件です。

本編へ広げるときは、一章ずつ試作の抜粋を完全原稿へ置き換えます。置換のたびに原稿数と章順を読み、目次の移動先を確認します。三章すべてを同時に差し替えると、欠落や旧稿混入がどの操作で起きたか追えません。小さな試作で作った検査順を、本番でも変えないことが重要です。

完了日と確認者も記録します。

出力版も併記します。

画像とリンクは一件ずつ出口確認する

試作に本文画像や外部リンクがある場合、原稿内の記法だけで完了にしません。生成したEPUBで画像が表示され、代替テキストが意図どおりで、リンク先が正しいことを一件ずつ確認します。画像がない作品へ検査用画像を足す必要はありませんが、存在する要素は構造表の件数と読み検査の結果を対応させます。

結論:六つの入力を三章試作で通す

横書き電子書籍は、作品情報、巻、原稿、章順、メタデータ、最終確認を順に確定し、生成後に構造と読みを分けて検査します。各章200字の試作で一冊の対応を確認してから、本編へ置き換えてください。

ここで扱ったのは、六入力・三章の一冊全体を組み立てる判断です。四章・画像2枚・目次4項目の受け渡し票と二段階受入れが必要な場合はSTUDIO-073へ進み、021の全体設計と073の引き渡し運用を分けて読んでください。

現行Mac版の横書きEPUB生成範囲は、Rune Studioの商品ページで確認できます。