
マックのテキストエディタで変換不能文字の赤い警告を見つけたら、その場で保存操作を中止します。原本を上書きせず、原本から分けた隔離複製と、現在見えている未解決文字の一覧を作り、検証担当へ渡すのが最初の安全策です。
この記事は、警告を見た人が事故を広げずに引き継ぐところまでを扱います。自動保存が止まった、ディスク上の値が変わらなかった、すべての問題を修正した、未解決がゼロになった、clean原稿を出力した、とは結論しません。
原本ではなく隔離複製から始める
文字コードを変える可能性がある確認は、原本で始めません。原本のファイル名、SHA-256、受領時の文字コードが分かる範囲を記録し、別フォルダへ隔離複製を一つ作ります。以後、エディタで開くのは隔離複製だけです。
| 対象 | 扱い |
|---|---|
| 原本 | 開かず、上書きせず、受領時の状態で残す |
| 隔離複製 | 警告位置を確認する作業版 |
| 未解決一覧 | 警告を検証担当へ渡す記録 |
複製した時点で原本と隔離複製のSHA-256を記録します。この値は同じ版から始めたことを示す識別子であり、警告後の保存成功や自動保存停止を証明する値ではありません。
赤い警告を見たら保存操作を中止する
隔離複製で変換不能文字の警告を見つけたら、保存、別名保存、警告を無視して続行する操作をいったん止めます。代替文字をその場で決めたり、別の符号化へ切り替えて警告を消したりもしません。
ここでの「保存を止める」は、人が保存操作を続けないという運用判断です。アプリの自動保存機能が停止した、ファイルが書き換わらなかった、という製品動作の実測ではありません。ディスク状態を推測せず、警告が出た事実と中止した操作だけを記録します。
現在見えている未解決文字を一覧にする
検証担当が同じ箇所へ戻れるよう、警告ごとに次の欄を埋めます。
| 欄 | 記録する内容 |
|---|---|
| 位置 | 章、段落、行、前後の短い文 |
| 原文 | 警告された文字を変更せず記録 |
| Unicode符号位置 | 分かる場合だけU+XXXXで記録 |
| 対象文字コード | 画面または受領条件で確認できた名称 |
| 警告状態 | 表示あり/位置不明/未確認 |
| 次の確認 | 符号化確認、意味確認、再現確認のどれが必要か |
この一覧は初回警告の引き継ぎ票です。代替案、承認者、修正済み件数、未解決ゼロ、保存解除の署名は入れません。見た目が近い文字へ置換せず、原文のまま検証担当へ渡します。
隔離複製と一覧を一組で渡す
引き継ぐのは、原本の識別情報、隔離複製、未解決一覧の三点です。隔離複製には作業用だと分かる名前を付け、原本と同じ場所へ戻しません。検証担当は専用環境で文字コード、警告位置、再現条件を確認します。
引き継ぎ時には、作成日時、作成者、原本と隔離複製を区別する識別子も添えます。検証担当が隔離複製を加工するときは、受領版を基準として残し、別の複製で作業します。これにより、検証途中の変更を原本や受領版へ戻す事故を避けられます。警告画面の画像だけでは対象の版を特定できないため、ファイル名とSHA-256を一覧の識別情報として扱います。
警告を見た担当者は、一覧を作った時点で作業を終えます。文字の意味を決める、原稿全体を再検査する、全件を承認する、ゼロ件を確認する、clean原稿を出力する工程へは進みません。
Rune Studioはコード上の分岐だけを補足にする
Rune Studioの現行コードには、選択中の文字コードで表現できない範囲を検出し、背景色を付ける処理があります。また、未解決範囲がある場合に自動保存の書込み処理へ進まない条件分岐が実装されています。
これはコードを確認したStage 2の根拠です。本記事の隔離複製で画面警告を再現した結果でも、自動保存を発動してディスク不変を観測した結果でもありません。そのため、本記事の安全運用はこの分岐の成功を前提にせず、人が警告を見た時点で保存操作を中止するところから始めます。
全件解消とclean出力は次の工程へ渡す
STUDIO-098が扱うのは、原稿全体の候補位置を管理し、人が代替表記を承認し、同じ検査を未解決ゼロまで繰り返し、別名のclean原稿へ渡す工程です。本記事はそこへ戻りません。
本記事の終了条件は、警告を見て保存操作を中止し、原本を残し、隔離複製と初回の未解決一覧を検証担当へ渡したことです。未解決一覧は修正台帳ではなく、次の検証を始めるための入口に限ります。
保存事故を広げず検証担当へ渡す
最初の一手は、警告を消すことではありません。保存操作を中止し、原本を触らず、隔離複製と警告位置の一覧を作ります。これなら、どの製品動作が測定済みか分からない段階でも、原本へ変更を確定せずに次の確認へ渡せます。
結論は「隔離して引き継いだ」で閉じます。自動保存停止、ディスク不変、全件修正、ゼロ件、clean出力は別の証拠が必要です。警告を安全の証明にせず、保存をやめる合図として使ってください。


