
大容量ファイルをShift_JISなどへ保存するときは、原稿の長さと文字コードエラーを別の問題として扱います。30万文字を超えたため表示補助が止まることと、絵文字などをShift_JISで表せないため保存できないことは、原因も対処も違います。
安全な順番は、元のUTF-8原稿を残す、保存先の文字コードを決める、変換不能文字を一件ずつ直す、別名で保存する、閉じて読み直す、です。
先に逃げ道を作る
45万字の本番原稿を直接変換せず、複製へ日付を付けます。元ファイルはUTF-8のまま残し、Shift_JIS用の複製だけを作業対象にします。保存先フォルダとファイル名を先に決めておけば、警告が出たときに元へ上書きする判断を避けられます。
画像や動画の容量はここでいう「文字数」とは別です。Rune Studioの大容量判定はテキスト内容が30万文字以上かで行われます。
30万文字を超えると何が変わるか
製品資料では、30万文字以上のファイルで、Markdown・EPUB記法の色分け、編集記号、同一語と登録語のハイライト、行番号、常時の文字数計算を停止し、表示負荷を抑えます。文章編集、ファイル内検索と置換、半角検索、保存、カーソル移動、文字コードエラー確認は残ります。
確認用原稿では303,657文字として大容量判定になり、固定した検索語を1件見つけられました。この値は境界を超えた一例です。「30万文字ならどのMacでも必ず軽快」と示す速度試験ではありません。
変換不能文字を「保存失敗」として分ける
UTF-8では扱える絵文字や一部の拡張文字が、Shift_JISでは表現できないことがあります。製品資料では、選択中の文字コードで表現できない連続範囲を赤い背景で示し、保存時に警告し、解消まで自動保存を一時停止するとされています。
今回の確認では、対象文字を含む原稿のShift_JIS変換が失敗し、その文字を修正した後にはShift_JISとして保存・再読込できました。一方、赤背景、保存停止の通知、自動保存が再開する画面は確認できていません。したがって、画面表示を見たと断言せず、変換失敗と修正後の再読込だけを実測結果として扱います。
絵文字を見つけた後の三択
UTF-8のまま渡す
提出先がUTF-8を受け付けるなら、最も情報を失いにくい選択です。Shift_JISが必須という理由がないのに変換しないでください。
表現できる文字へ置き換える
絵文字を語句へ書き換えるなど、意味を保てる代替を選びます。置換後に周辺の文を読み、語調が変わっていないか確認します。
変換対象から外す
注記や付録など、別ファイルにできる部分なら分ける方法もあります。本文の一部を黙って削除するのは避けます。
別名保存の後に必ず閉じて開く
エラーが消えたように見えても、保存直後の画面はメモリ上の文字列を表示している可能性があります。Shift_JIS用の別名で保存し、ファイルを閉じ、再度開きます。ステータスバーの文字コードと、代表文字、固定検索語、改行位置を確認します。
修正後の確認では、Shift_JISとして再読込できました。ここが保存作業の終点です。自動保存の通知が消えたことだけを完了条件にしません。
大容量と文字コードの記録を混ぜない
作業メモには「303,657文字で大容量扱い」と「絵文字一件でShift_JIS変換失敗」を別の行へ書きます。前者は表示補助の範囲、後者は保存形式の範囲です。問題が起きたとき、どちらを直すべきかすぐ分かります。
まず本番の複製を作り、ステータスバーで現在の文字コードを確認してください。Shift_JISへ変える必要があるなら、別名保存と再読込までを一組にします。Rune Studioの大容量・文字コード機能は商品ページで確認できます。
自動保存停止中に作業を広げない
文字コードの問題が残っている間は、新しい段落を書き進めるより、変換不能文字の解消を先にします。自動保存が止まるという製品資料上の保護が働く状態では、編集量を増やすほど未保存の差が大きくなるためです。元のUTF-8複製を保ち、対象文字だけを直します。
修正後に別名保存と再読込が通ったら、固定検索語の前後も確認します。大容量モードでは常時文字数表示が止まるため、表示上のカウントではなく、必要な検索と保存結果で原稿が同じかを見てください。
文字コード変更の前後でファイル容量が大きく変わることはありますが、容量差だけを破損の根拠にしません。UTF-8とShift_JISでは同じ日本語でもバイト数が異なります。代表文、固定検索語、行数を読み直し、内容の一致で判断します。
