
テキストエディタのタグは、原稿の置き場所を決める道具ではなく、「いま何をするファイルか」を重ねる補助表示として使うと破綻しません。chapters、refs、imagesというフォルダは内容の種類を示し、「要確認」「完了」というFinderタグは進行状態を示す。この二軸を分ければ、タグを外しても正本の所在が残ります。
フォルダは役割、タグは一時状態
章原稿はchapters、調査資料はrefs、画像はimagesへ置きます。「要確認」は章にも資料にも画像にも付き得るため、フォルダ名へしません。同様に「完了」フォルダへ移動してしまうと、章順や画像参照が変わる可能性があります。
タグは横断的な問いへ答えます。今日見るべきファイルはどれか、確認が終わったのはどれか。一方、フォルダは長く変わらない問いへ答えます。これは章か、資料か、画像か。この役割分担を最初に決めます。
まず二つのタグだけで始める
状態を細かく作りすぎると、タグを更新する作業が増えます。最初は「要確認」と「完了」の二つで十分です。「執筆中」「推敲中」「校正中」「再確認中」と増やす前に、各状態から次に何をするか説明できるか考えます。
Rune StudioのファイルツリーではFinderタグを扱えます。対象ファイルの右クリック操作からタグを付け外しでき、独立ファイルブラウザではFinderタグのサイドバーを使えます。ブラウザ側ではメニューを閉じずに複数タグを操作できます。
確認用の資料ファイルへ「要確認」を付けたところ、タグ一覧に同名のタグが現れ、紫のタグ表示を画面で確認できました。ワークスペースを閉じて開いた後にもタグは残りました。ただし、今回の画面では対象フォルダが閉じており、個々のファイル行に付くタグバッジまでは確認できませんでした。
ファイル行のバッジが見えないとき
バッジが見えないだけでタグが消えたと判断しないでください。次の順で確認します。
- ファイルツリーで対象フォルダを展開する。
- 対象ファイルの情報または右クリックのタグ項目を開く。
- 独立ファイルブラウザのタグサイドバーで「要確認」を選ぶ。
- 検索結果に対象ファイルが現れるか、Finder側のタグ情報と照らす。
今回確認できたのは、タグ一覧の表示と閉じ開き後の保持です。ファイル行上のバッジを見たとは言えないため、色だけを頼りに「すべて確認済み」と判断しない運用が安全です。
一日の始めと終わりで使う
作業開始時は「要確認」タグから一件を選び、ファイルがchapters、refs、imagesの正しい場所にあるかを先に見ます。内容を確認し、次の作業が不要なら「完了」へ切り替えます。別の人や別の日へ残すなら、ファイル本文または進行メモへ理由を書き、タグだけに意味を背負わせません。
終了時には「要確認」が0件かどうかではなく、残った各ファイルの次の行動が分かるかを見ます。たとえば出典未確認の資料と、誤字確認前の章では、同じタグでもやることが違います。ファイル名やメモで補います。
タグでファイルを移動しない
「完了」になった章を別フォルダへ移すと、本文内リンクやEPUBの章選択へ影響することがあります。状態変化はタグだけで表し、フォルダ移動は本当に役割が変わるときだけにします。移動が必要なら、参照元を確認してからファイルツリーの移動・名前変更機能を使います。
また、色の厳密なRGB値やFinder側の表示順をワークフローの条件にしないでください。テーマやmacOSの表示で見え方が変わっても、タグ名は読めます。色は補助、名前が判断の中心です。
「要確認」を資料一件へ付けて試す
まず作品フォルダの複製で、refs内の一ファイルに「要確認」を付けます。ワークスペースを開き直し、タグ一覧と対象ファイルの情報を確認してください。表示が分かりにくければ独立ファイルブラウザのタグサイドバーを使います。
Rune Studioのタグ機能は、フォルダ階層を維持したまま状態を横断表示するための選択肢です。クラウド同期や共同編集の進捗管理までを代替するものではありません。現在のファイル管理機能は商品ページで確認できます。
タグを外す条件を先に書く
「要確認」を付ける条件だけでなく、外す条件も決めます。出典資料なら出典名と該当箇所を記録したら外す、章原稿なら指摘を直して再読したら外す、画像なら本文との一致を確認したら外す、という具合です。同じタグ名でもファイルの種類ごとに終了条件が違います。
誤ってタグを外しても、フォルダ階層と作業メモが残っていれば復旧できます。タグだけを唯一の進捗記録にすると、色が見えない画面やFinder以外の環境で意味を失います。補助表示として使うという最初の原則へ戻ってください。


