最初の一歩で止まらない!EPUB作成方法、画像入りを作成する手順

画像入りの作成方法の工程を、原稿・検査装置・完成物の言語中立な3D静物で抽象的に示したアイキャッチ

画像入りEPUBの作成方法を初めて試すなら、長編全部ではなく「一章・画像一枚・表紙なし」から始めてください。最小の本で画像の場所と記法を理解してから章を増やすほうが、欠落の原因をすぐ見つけられます。

一章のフォルダを作る

1,500字ほどの chapter01.md と images/figure01.png を同じ作品フォルダへ置きます。原稿が作品フォルダ直下なら、画像記法の行き先は images/figure01.png です。原稿を chapters の中へ置くなら ../images/figure01.png になります。原稿の位置が変われば相対パスも変わる点が最初の学びです。

代替文には「第一章の人物関係図」のように内容を書きます。ファイル名だけを代替文にせず、画像が読めない人にも何を示す図か伝わるようにします。この試作では表紙を入れません。本文画像と表紙を同時に扱うと、欠落時にどちらの設定が原因か分かりにくいためです。

記法を一行だけ入れる

一般的なMarkdown系の画像記法は、代替文と画像の行き先を組にします。Rune Studioでは、原稿の挿入位置へカーソルを置き、サイドバーの「EPUB編集記法」または「書式」メニューから「画像」を選べます。現行版が対象にする記法であり、Markdownのあらゆる拡張仕様を変換するという意味ではありません。

プレビューで図が見えたら、原稿を保存します。見えなければ、ファイル名の大文字小文字、拡張子、../ の数を確かめます。別の画像を次々に試すより、一枚の住所を直すほうが原因を学べます。

一章だけをEPUBへする

EPUBウィザードの「シリーズ情報」で作品名、著者、言語を設定し、「ファイル選択」で chapter01.md だけを選びます。「チャプター順」で一章を目次へ載せ、「メタデータ」では今回は表紙を選びません。「確認と出力」で一章と出力名を確認し、ワークスペース内のEPUBフォルダへ生成します。

完成物では一章が読めるか、図が本文の意図した位置にあるか、画像欠落がないかを確認します。構造検査だけで画像の細かな見栄えは決められないため、最後は利用予定のリーダーでも開きます。

一項目を直した二版目の試験では、前後のEPUBがどちらも構造検査を通り、七項目の読む順番を保って出力内容が変わりました。また画像付きの別試験では収録画像二件、欠落ゼロ件でした。ここから言えるのは、確認済みの相対参照を使ったローカル生成までです。

二章目へ広げるタイミング

一章で、原稿位置、画像位置、記法、代替文、完成物の確認場所を説明できたら、第二章と二枚目の画像を追加します。もし一章の段階で欠落が残るなら、章を増やしません。問題を小さいまま解決することが、最短の作成方法です。

表紙、奥付、販売先の設定は次の段階です。この一章練習の結論は、画像一枚を確実に収録できる原稿の置き方を身につけること。Rune Studioで試す場合は現行Mac版の対応記法も確認してください。

一章練習であえて起こす失敗

複製した練習用フォルダなら、画像名を一度だけ変えてプレビューを更新し、欠落がどう見えるかを確認できます。その後、正しい名前または参照へ戻し、表示が復旧することを見ます。失敗の症状を知っておくと、本番で同じ空白が出たとき原因を絞れます。

ただし元画像の削除や、唯一の原稿への上書きは行いません。練習は戻せる環境に限定します。直ったあとはEPUBをもう一度生成し、原稿プレビューだけでなく完成物にも画像が入ったことを確かめます。「編集画面で見えた」と「配布ファイルへ収録された」を二つの確認に分けるのが、この一章練習の目的です。

画像サイズは最小例の次に試す

一枚の参照が通ったら、同じ図を不用意に拡大するのではなく、閲覧画面で読める寸法の別版を用意して比較します。ファイル容量、細い文字、余白を見ます。構造検査が有効でも、縮小されて図中の文字が読めない場合は公開品質として不合格です。

一方、最初の練習へ画質調整を持ち込むと、パスの失敗と画像の失敗が混ざります。第一段階は収録、第二段階は視覚品質と順序を固定します。代替文も、画像が見えたから削除するのではなく、画像なしでも役割が伝わる文へ整えます。章を増やすのは、この二段階を一枚で説明できてからです。

初心者が記録するのは三行でよい

練習用のメモには、原稿の場所、画像の場所、完成物で見えたかの三行を書きます。複雑な内部ファイル名や検査用の識別子は不要です。失敗したら、相対パスのどこを直したかを一行追加します。この短い記録を二章目でも繰り返せれば、画像が増えても同じ考え方で整理できます。まず理解できる最小単位を完成させることが、途中で止まらない方法です。練習用の完成物は本番と混ざらない名前にし、確認後も原稿の置き場所を変えません。