
シリーズ・巻情報付きのEPUBを作るには、全巻で共通する情報と、その巻だけの情報を分けます。シリーズ名・著者・出版社は共通表へ、巻番号・巻題・発行日は巻別表へ置くと、第二巻だけシリーズ名が違う事故を防げます。
この記事は新しくシリーズ第二巻を作る運用が中心です。既存EPUBの書誌を一冊だけ編集する方法や、目次・表紙・奥付の配置は扱いません。
共通表と巻別表を用意する
共通表にはシリーズ正式名、著者名、出版社、言語を書きます。巻別表には巻番号2、第二巻の題名、発行日、版を書きます。表示上の「第2巻」と、メタデータ欄へ入れる数値2は分けて管理します。
第一巻のEPUBをコピーして作る場合も、巻別表を上書きするだけにします。シリーズ名まで手で打ち直すと、全角空白や記号の差が生まれます。
第二巻を作るチェックポイント
- 共通表からシリーズ名・著者・言語を転記する
- 巻別表から巻番号2と巻題を入力する
- 収録章を第二巻のものだけにする
- 出力計画で書名と章数を見る
- EPUBを生成し、メタデータ内のシリーズ名と巻番号を確認する
- 第一巻と並べ、共通項目と巻固有項目を比較する
Rune Studioはシリーズと巻情報を設定したEPUBを作成できます。ただしこのガイドの制作時に生成したものは単巻扱いの巻番号0です。巻番号2を設定して生成物を検査した記録ではないため、第二巻の成功例としては使いません。
取り違えたときの回復
巻番号だけが0なら巻別表から2を入れ直し、シリーズ名は触りません。第一巻の章が混じったら収録章を見直し、書誌情報の修正と同時に行いません。再生成後はファイル名だけで判断せず、パッケージ内のメタデータを読みます。
シリーズ名の表記差を機械的に探す
全巻の元表を一列に並べ、空白、記号、英字の大小を含めて比較します。見た目が似ていても別文字なら、ストアやライブラリで別シリーズとして扱われる可能性があります。正式表記を一つ決め、巻固有の副題は別欄へ置きます。
巻番号2の確認を閉じる
設定画面に2と入れたことだけでは完了ではありません。生成したEPUBのメタデータからシリーズ名と巻番号を読み、第一巻の生成物と比較します。第二巻のファイル名や表紙に2があることは代用しません。
三巻目へ進む条件
第一巻と第二巻の共通値が一致し、巻固有値だけが違うことを確認してから、同じ二表方式を三巻目へ使います。二巻目が未確認のまま量産すると、誤った共通値も全巻へ広がります。
本番へ進む前の確認票
シリーズ第二巻の新規作成を本番へ広げる前に、次の欄を一つずつ閉じます。結果が空欄のままなら、作業量が多くても完了とはしません。
- 対象:どの原稿、章、ファイルを扱ったか
- 開始値:共通表、巻別表、巻番号2、巻題、収録章
- 中心操作:何を一つ変え、何を変えなかったか
- 結果:期待した状態と実際の状態
- 戻り先:失敗時に使う未変更の複製
- 未確認:巻番号0の結果を第二巻の証拠にしない
シリーズ第二巻の新規作成の一覧は成功を飾るためではなく、途中で条件が変わったことへ気づくために使います。二回目に同じ結果を得られない場合は、範囲を増やさず最初の例へ戻ります。資料上の機能、画面上の項目、開始から結果まで終えた操作も、シリーズ第二巻の新規作成では別々の事実として記録します。
Rune Studioを使わない場合の進め方
専用機能を使わなくても、短い第一巻と第二巻を比較することで目的へ近づけます。OSのファイル複製、普通の検索、別名保存、生成物の内容確認を組み合わせれば、未確認の自動処理へ賭けずに進められます。
Rune Studioを選ぶ意味は、シリーズ第二巻の新規作成で生じる手間を現行Mac版機能で減らせるか試せる点です。まだ記録のない結果は短い複製で確かめます。シリーズ第二巻の新規作成の結果を自分で読みたい人には向きますが、未確認の自動化を多数の原稿へ即時適用したい人には向きません。
次の一歩は、シリーズ第二巻の新規作成について上の確認票を一行埋められる最小の複製を作ることです。その結果を確かめてから、必要ならRune Studioの商品ページで現行Mac版の対応範囲を確認してください。
最後に別の日でも再現する
比較表には第一巻と第二巻の生成物から読んだ値を転記し、設定画面へ入力したつもりの値は使いません。両者が一致したときだけ共通表を固定し、次巻の入力元として再利用します。
比較した日付と出力ファイル名も表に残します。
結論
シリーズ・巻情報付きEPUB作成では、共通情報を固定し、巻番号2など巻固有情報だけを差し替えます。Rune Studioの今回の実測は巻番号0までで、第二巻は未確認です。検証用の短い二巻構成を作り、両巻のメタデータを比較してから本番へ進めてください。Rune Studioのシリーズ設定を見る


