
表記揺れを見逃さない!創作用テキストエディタ、人物名・注意語を強調
創作用テキストエディタで人物名や注意語を強調する目的は、原稿を自動修正することではありません。「この表記は立ち止まって確認する」という目印を本文上に置くことです。登場人物の旧名、避けたい言い回し、仮置きの語を別々の一覧にすると、読みながら判断できる確認レイヤーになります。
強調語は三つの箱へ分ける
一つの長い一覧にすべて入れると、色が出ても理由を思い出せません。次のように用途を限定します。
- 人物名:主要人物の正式表記と旧表記。
- 注意語:重ねて使いたくない語、確認が必要な表現。
- 仮置き語:
要調査、名称未定など公開前に消す印。
正式な人物名まで警告色にすると、登場するたびに視線を奪われます。人物名は穏やかな色、旧名や仮置き語は強い色、と意味を持たせます。
「見つける」と「直す」を分ける
強調された旧名を見つけても、すぐ新名へ変えない場面があります。回想内では旧名が正しい、引用では原文を保つ、人物が意図的に呼び間違える、といった文脈があるからです。
読みながら候補へ印を付け、章を読み終えてから検索で全件を確認します。強調は常時の気づき、検索は全体の棚卸し、置換は採否を決めた後の変更、と役割を分けると誤修正を減らせます。
Rune Studioの登録語強調
Rune Studioには登録語の一覧を作り、本文中の該当語を強調表示する機能があります。製品資料では、登録リスト、色、透明度に関する設定が説明されています。
この機能は製品資料に記載されています。今回は、人物名と注意語を登録して実際の本文上の色を目視する検証は完了していません。そのため、特定の配色が読みやすい、長い一覧でも狙いどおり表示される、という結果は保証できません。短いサンプル原稿で、語の一致範囲と色の見え方を自分で確認してください。
10語から始める理由
最初から百語を登録すると、原稿が色だらけになり、本当に注意したい語が埋もれます。主要人物三人、旧表記二つ、注意語三つ、仮置き語二つほどから始めます。
一章を読んで、次を見直します。
- 正しい用例まで邪魔に感じる語は外す。
- 見落とした旧表記を追加する。
- 部分一致で意図しない箇所が目立つなら登録語を具体化する。
- 色だけで意味が分からないなら、用途別の色を減らす。
強調の数を増やすより、「この色なら何を確認するか」が即座に分かるほうが役立ちます。
入稿前は検索で閉じる
最終確認では、仮置き語を一つずつ検索し、ゼロ件または意図した残り方になっているか確かめます。人物名の旧表記も同様です。強調表示だけを見て完了とせず、検索結果の件数と文脈で締めます。
登録語強調は、創作中の判断を代行しません。原稿の中で再確認すべき場所を目に入りやすくする道具です。まず十語で色と一致範囲を試し、自分の読み方を邪魔しない一覧へ育ててください。Rune Studioの商品ページで詳しい機能とダウンロード方法を確認できます。
一覧を更新する日を決める
執筆の途中で思いつくたびに登録語を増やすと、強調の意味が頻繁に変わります。章の区切りや週末など、一覧を見直す時間を決めます。追加候補は一時メモへ置き、その時点で「何を確認する語か」を書けるものだけ登録します。
人物名を改名した場合は、新名を普通の確認色、旧名を警告色にするなど、移行期間を作れます。全章の確認が終わったら旧名を一覧から消す前に検索し、意図した残りがないか調べます。一覧から削除すると見えなくなるため、削除は校正の終了ではなく最後の後片付けです。
色覚や背景テーマによって強調の見分けやすさも変わります。色だけで区別できない場合は、登録リストを分ける、透明度を変える、検索で補うなど複数の手掛かりを使います。見やすさは資料の設定値だけでは決まらないため、普段使うテーマで目視してください。
部分一致の誤警告を一章で洗う
短い人物名は、別の単語の一部へ含まれることがあります。登録後に一章を通読し、意図しない強調を三件以上見つけたら、語を長くするか一覧から外します。正しい箇所より誤警告が多い目印は、注意を助けるより消耗させます。
姓と名を別々に登録するか、姓名をまとめるかも作品で変わります。呼び方が場面によって変わるなら複数の正式形を登録し、旧名とは色や一覧を分けます。どの形も「誤り」として扱わない設計が必要です。
最終稿では強調設定を一度切った状態でも読みます。色に頼って文章の不自然さを見逃していないかを確かめるためです。強調ありの表記確認と、強調なしの普通の読書を別の回にすると、道具の目印と読者の見え方を両方確認できます。
登録語一覧も原稿と同じ版で管理します。改名前の一覧を新稿へ読み込むと、正しい新名が強調されず、旧名だけが目立つ状態になります。作品名と更新日を一覧へ付け、どの原稿に対応するか分かるようにします。
執筆者について
個人開発者のなおやが、資料で確認した機能と、読者側で必要な目視確認を分けて執筆しました。
登録語強調の詳しくはこちらから、Rune Studioの商品ページを確認してください。