入稿前に縦書きを確認!EPUB縦書き作成、ルビ・縦中横を含む日本語組版

ルビ・縦中横を含む縦書きEPUBを三つの確認点で仕上げるアイキャッチ

縦書きのEPUB作成では、入稿直前にまとめて確かめるのではなく、企画時・原稿整理時・書き出し前・試し書き出し後の4回に分けて確認するのが要点です。最初に書字方向を決め、ルビや縦中横を見直す場所を控え、必要な作品情報をそろえ、最後に代表箇所を確かめます。

この記事で扱うのは「いつ、何を確認するか」です。縦書きEPUBの内部にある指定の意味はSTUDIO-484、ルビや縦中横の記法はSTUDIO-434、ページ進行の詳しい確認項目はSTUDIO-248へ譲ります。

1. 企画時に、本全体の書字方向を決める

最初の確認は、原稿を整形する前です。文章が中心の小説なのか、英数字や表が多い実用書なのかを見て、本全体を縦書きにするか横書きにするかを決めます。

ここを後回しにすると、入稿前に数字、英字、記号、ルビの付いた語をまとめて見直すことになります。まだ本文へ手を入れる前なら、縦書きで重点的に見る箇所を先に拾えます。

rune Studioでは、書字方向を作品の情報として指定します。今回確認した範囲は作品単位の設定です。章単位の切り替え可否や、縦書きと横書きを一冊へ混在させる方法は検証していないため、この記事では扱いません。

2. 原稿整理時に、ルビと数字の確認箇所を控える

次の確認は、原稿をEPUBへまとめる前です。本文を通読しながら直すのではなく、縦書きで見直す候補を短い一覧にします。

ここでは、ルビの付け方や縦中横の記法までは広げません。先に「どの語と数字を見るか」だけを決めておくと、試し書き出し後に本全体を探し直さずに済みます。

一覧には原稿名と該当する語や数字を一緒に書き、試し書き出し後に同じ箇所へ戻れる形にしておきます。

3. 書き出し前に、作品設定と必須入力を分けて確認する

三回目は、EPUBを書き出す直前です。確認順は次のとおりです。

  1. 作品の情報にある書字方向が縦書きになっているか
  2. 作品名、作者名、出力するファイル名が入っているか
  3. 原稿整理時に控えたルビ・数字・記号の箇所を、試し書き出し後に見直せる状態か

開発版で書誌が空の状態を検査したところ、作品名・作者名・出力するファイル名の不足3件が返り、EPUBは作られませんでした。必要な作品情報を設定したあとの検査は0件でした。これは販売先の検査ではなく、rune Studioが書き出し前に確認する入力項目です。

ここで入力不足を片づけておけば、次の試し書き出しでは日本語組版の確認に集中できます。

4. 試し書き出し後は、控えた代表箇所だけを照合する

四回目は、最終入稿用ではない試し書き出しのあとです。今回の操作検証では、作品の情報を縦書きにして二章の原稿を書き出しました。出力を調べると縦書きと右から左の進行が記録され、本文の「12歳」の12には縦中横用の印が付いていました。横書きで書き出した場合、進行は左から右になり、12に縦中横用の印は付きませんでした。

この結果を、原稿整理時の控えと照らします。最初に選んだ書字方向、2桁数字の代表箇所、ルビを確認したい語を順番に見るのが、この工程での役割です。EPUB内部の指定がなぜ分かれているかを調べる工程ではありません。

直す場所は、四つの段階へ戻して考える

確認で差が出たときは、記事全体を最初からやり直さず、対応する段階へ戻ります。

この戻り先を先に決めておくことが、入稿前の確認を短く区切るポイントです。

向く人と、別の方法が向く人

この4段階が向くのは、初めて縦書きの小説をEPUBにする人です。 どの段階で何を決めたかが残るので、最後に全部を疑わずに済みます。

すでに縦書き用の確認表を持ち、同じ制作経路で何冊も出している人は、その既存手順を使えます。 ただし、作品を替えたときはルビと数字の代表箇所だけ選び直します。

なお、今回確認したのはrune Studioの入力検査と、書き出したEPUB内の書字方向・進行方向・2桁数字の処理までです。読書アプリごとの表示や販売先の受理は確認していません。

まとめ

次の一歩として、いまの原稿から「ルビを確認する語を1つ」「2桁数字を1つ」選び、書字方向と必須入力を加えた4行の確認表を作ってください。入稿前は、その4行を上から確認すれば進められます。

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