縦書きで崩さない!EPUB電子書籍の作り方、縦書き小説向けに崩れを防ぐ設定

縦書き小説EPUBを本文・組版・パッケージ・閲覧確認に分けるアイキャッチ

タイトルの「崩れを防ぐ設定」は、設定だけで全端末の表示を保証する意味ではありません。epub 電子書籍 作り方で縦書き小説を作るとき、全編を変換する前に「ページ進行」「数字と記号」「ルビ」「段落」「目次」の五設定を一章だけで切り分け、崩れを早く見つけるための確認を指します。STUDIO-125が成果物と責任境界を整理する記事なのに対し、この記事は五設定の診断と変更履歴に絞ります。

主標本とサブテストを分ける

主標本は、四章小説、縦書き、右開き、表紙一枚、目次四項目で固定します。目次の四項目は第一章から第四章までとし、表紙は本文の崩れとは別に確認する行へ置きます。この五条件を本番の受け入れ範囲として先に書いておくと、第一章だけを見て四章全体や表紙まで確認したと思い込まずに済みます。

第一章の800〜1200字は、主標本を置き換える短縮版ではありません。主標本と同じ縦書き・右開きの設定を引き継ぎ、数字、記号、ルビ、段落の診断を先に行うサブテストです。サブテストで見つけた原因と戻り先を記録したら、四章の主標本へ広げ、目次四項目と表紙を同じ表へ追加します。サブテストの結果だけで四章の表示や目次が合格したとは判定しません。

五設定を一つずつ切り分ける

サブテストとして第一章から800〜1200字を複製し、2桁数字を二つ、!?を二つ、ルビを二つ、会話と地の文を含めます。サブテストの目次表示を確認するときも、主標本の目次四項目へ接続する前提で記録します。表紙は主標本の一枚を別行で扱い、サブテストの本文へ混ぜません。五設定を同時に変えず、一項目ずつ確かめるための小さな標本です。

合格表には五行を用意します。ページを右から左へ読める、2桁数字が意図したまとまりになる、記号の並びが読みにくくない、ルビが親文字から外れない、目次から正しい章へ移動する。この五つを満たすまで本編四章へ広げません。

ページ進行は本文ではなく作品設定で直す

縦書き小説なのにページを左から右へ送る状態なら、本文を書き換えても直りません。修正先は作品全体の書字方向やページ進行です。逆に、一か所の数字だけが想定外なら、作品全体の方向を変える前に、その文字列が2桁なのか、半角・全角が混在していないかを確認します。

問題の大きさと修正先を合わせるのが重要です。全ページの向きは作品設定、一章だけの順序は章設定、一語の読みや表記は原稿へ戻します。生成したXHTMLへ直接手を入れると、再生成時に消えるため、試作段階では行いません。

数字・記号・ルビは同じ行で試さない

「12時!?」にルビまで重ねると、崩れた原因を切り分けにくくなります。検査章では数字、記号、ルビを別の文に置きます。数字は「12時」と「2026年」、記号は「本当!?」と「待って!!」、ルビは短い固有名詞と長めの語を一つずつにします。

一つ直したら同じ標本を再生成し、直した行と、触っていない四項目を見直します。数字が直っても目次が移動しなくなったなら合格ではありません。変更前のEPUBを残し、前後を比べることで、副作用を見つけられます。

段落と目次は見た目だけで決めない

字下げ方式か段落間隔を使う方式かは、作品全体で一つの方針を選びます。会話文だけ、地の文だけ、章頭だけを標本に入れ、空行が意図せず増減していないか確認します。目次は画面に見える一覧だけでなく、項目から正しい章へ移れることまで見ます。

表紙や販売先の審査は別の論点です。この記事では縦書き本文の崩れを防ぐ設定に範囲を絞り、固定レイアウト本やストア固有の要件は扱いません。

崩れごとに戻り先を決める

ページ進行が逆なら作品設定、目次の順番だけが違うなら章順、固有名詞のルビが違うなら原稿へ戻します。2桁数字の一部だけが想定外なら、まず該当文字列の半角・全角と桁数を確認します。全体設定を動かす前に、問題が一か所か全編かを見分けます。

変更記録は「症状/範囲/戻り先/再確認」の四列で十分です。「12時が分かれる/第一章の一件/原稿表記/数字と他の四項目を再確認」のように書きます。これなら、直した項目だけでなく、変更していない目次や段落への副作用も忘れません。

同じ症状が複数章に出る場合でも、最初は一章だけを直します。一章で原因と修正方法を確認できたら、残りの章へ同じ条件を適用します。先に全章を書き換えると、原因の仮説が外れたときに戻す範囲まで大きくなるからです。

Rune Studioで確認できる設定範囲

現行Mac版Rune Studioの公開資料では、EPUBウィザードで縦書き・横書き、言語、段落方式、章順、目次対象、表紙を設定できます。縦書き出力では右から左の進行、2桁数字、感嘆符・疑問符などを扱う処理が実装されています。ここでは、これらの設定項目を五つの診断欄へ分け、変更前後の値と症状を対応させます。

これは機能範囲の説明です。四章小説が合格した実測ではなく、販売先の全端末で同じ表示になる保証でもありません。Rune Studioを使う場合も、一章標本を出力し、別の閲覧環境で五項目を確認してから本編へ適用します。

日本語本文と章見出しを縦書きで表示したプレビュー画面
日本語本文と章見出しを縦書きで表示したプレビュー画面。

本編へ移すときは変更履歴を五列で残す

検査章で一項目を変えたら、変更履歴を「対象章/設定名/変更前→変更後/症状/新しい生成版と再検査結果」の五列で残します。たとえば第三章でルビだけが外れたなら、右開きや章順まで触らず、第三章の親文字と読みの記法を確認します。直した一項目に加え、影響してほしくない数字・記号も読み直し、変更前の値と変更後の値を同じ行で比べます。

結論:五設定を一章で固定してから全編へ広げる

縦書き小説向けEPUBの作り方で大切なのは、変換回数を増やすことではありません。第一章800〜1200字のサブテストでページ進行、数字と記号、ルビ、段落を切り分け、四章・縦書き・右開き・表紙一枚・目次四項目の主標本へ同じ条件を展開します。問題ごとに正しい修正先へ戻し、主標本とサブテストの変更前後を履歴に残すことが重要です。最初の行動は、第一章の複製へ「12時」「本当!?」「固有名詞のルビ」を別々に入れ、五行の合格表を作ることです。成果物の責任分担まで整理したい場合はSTUDIO-125の役割を参照し、ここでは設定診断と履歴の記録に集中します。再起動後の状態復元はこの記事の確認対象に含めません。

制作環境を一つにまとめたい場合は、Rune Studioの商品ページで現行Mac版のEPUB機能と対象OSを確認してください。