
台本用のテキストエディタで原稿と設定資料を左右表示するなら、画面を二つに分けるだけでは不十分です。左の台本と右の設定表に同じ場面IDを付け、SC01で対応を決めてからSC01〜SC30へ展開します。この記事では、30場面の台本と舞台設定表を例に、どの情報を左右に置くか、どこまで一致すれば合格か、迷ったときにどの行へ戻るかを具体化します。脚本フォーマットの業界標準、共同執筆、映像制作は扱いません。
標本のSC01を、台本側は「SC01|駅前|朝|P01が到着」、設定表側は「SC01|場所:駅前|時間:朝|登場人物:P01」とします。左右の両方にSC01があり、場所・時間・人物が対応していれば、この一場面の確認は合格です。
SC01を左右に並べる
最初から30場面を開かず、SC01だけを左右に置きます。左ペインには台本の場面見出し、ト書き、台詞を置き、右ペインには舞台設定表のSC01行を置きます。SC01の台詞を書き換えるときに設定表のSC02へ移ってしまわないよう、双方の先頭に同じIDを表示します。
確認するのは、①場面ID、②場所、③時間、④その場面で使う人物ID、の四項目です。SC01の台本に「駅前」とあるのに設定表が「港」なら不一致、台本が朝で設定表が夜なら不一致です。登場人物の順番まで揃える必要があるかは作品のルールで決め、判定表に書いておきます。
左ペインと右ペインの役割を固定する
左右に置いた資料がどちらも正本に見えると、参照中に設定を直し、別の版へ反映し忘れます。この記事の例では、左の台本を場面の文章を変更する正本、右の舞台設定表を場所・時間・登場人物を照合する参照元とします。設定表を正本にする作品では、逆にして役割を明記してください。重要なのは、項目ごとに「どちらを直すか」を一つにすることです。
SC01の判定表は「ID:SC01」「台本の位置:第1幕・冒頭」「設定表の位置:場所欄のSC01行」「合格:四項目が一致」「不一致時:該当する正本の行へ戻る」と書きます。画面の左右を入れ替えただけでは対応関係は保存されないため、ファイル名と行の手掛かりも残します。
SC01をSC01〜SC30へ展開する
SC01で欄と判定を決めたら、同じ型を30場面へ適用します。ただし、内容をコピーして済ませるのではなく、SC02からSC30まで実際の場面IDと台本の開始行、設定表の対応行を入れます。SC10を確認しているつもりでSC01を見ていないか、IDを検索して確認します。
30場面の対応表には「場面ID」「台本の見出し」「台本の開始位置」「設定表の行」「場所・時間」「人物ID」「判定」「失敗時の戻り先」を置きます。たとえばSC01なら、台本の見出しは「駅前」、設定表はSC01行、場所は駅前、時間は朝、人物IDはP01、判定は一致、戻り先はSC01の不一致欄です。同じ列をSC02〜SC30にも一行ずつ作ります。
場面が増えて左右の対応が崩れたときは、30場面全体を閉じて探し直しません。まず未確認になったSC番号を特定し、そのIDを台本と設定表で検索します。SC01〜SC30のうち確認済みと未確認を分け、未確認を合格扱いしないことが展開時の基準です。
左右表示で迷ったときの戻り先
迷い方によって戻る場所を変えます。台本の台詞や動作が違うなら、左ペインの該当SC行へ戻ります。場所・時間・人物設定の正本が違うなら、役割を決めたうえで右ペインのSC行、または設定を正本とした場合のその行へ戻ります。SC01がSC02の設定を開いているなら、左右の幅を調整する前に対応表のID欄へ戻ります。
目印がない、同じ場面名が複数ある、開始位置を説明できない場合は不合格です。SC番号、場面名、台本の冒頭語を組み合わせて目印を作り直します。右の資料を見ても本文のどこを指すか分からないときは、レイアウトの問題ではなく対応表の不足として扱います。
30場面の対応表を読める形にする
判定は見た目の「左右に並んでいる」ではなく、表の一行を使って行います。SC01の例なら、左「SC01/駅前/朝/P01到着」と右「SC01/駅前/朝/P01」が一致し、対応する台本位置と設定表行をたどれれば合格です。SC02〜SC30では、場所や時間が同じでない場面があっても、作品上の意図と設定表の値が一致しているかを見ます。
記録には「確認日時」「台本の版名」「設定表の版名」「場面ID」「判定」「戻り先」を残します。SC01の設定を直した後はSC01だけを再確認し、他の29場面へ変更が波及した可能性がある場合だけ、同じ項目をSC02〜SC30の対応表で再確認します。全場面を毎回最初から読むのではなく、変更と関係するIDを特定するのが実務上の区切りです。
Rune Studioの候補用途と確認範囲
公開機能資料では、Rune Studioについて「日本語長文編集、原稿管理、検索、縦書きプレビュー、EPUB出力を一つのワークスペースで扱う」という機能範囲が確認できます。そのため、台本と設定資料を一つの作業場所で管理し、SC01〜SC30の対応表を使う用途を試す候補として記載できます。
ただし、公開資料から、左右表示やSC01の場面ID連動が製品独自の機能であること、30場面の対応が実測で合格したことまでは言えません。ここでの左右配置と対応表は一般的な確認手順です。製品を試す場合も、まずSC01の判定表で台本側・設定側の位置を確認し、公開資料に書かれた機能範囲と手元で確認した結果を分けて記録します。

最初にSC01の共通IDを作る
最初にSC01の台本と舞台設定表を複製し、双方の先頭へSC01を付けます。左に台本、右に設定表を置き、場所・時間・人物IDの四項目を照合します。合格欄には「SC01の両方で一致」、戻り先には「台本SC01行」「設定表SC01行」「対応表のID欄」のいずれかを具体的に書きます。
SC01で対応が崩れなければ、同じ列をSC02〜SC30へ展開します。場面IDが欠けた箇所、設定表の行が対応しない箇所は、その場面だけを保留にします。左右表示の目的は30場面を一度に眺めることではなく、今見ているSC番号から正しい台本と設定へ戻れることです。
SC01〜SC30の対応表は、台本側の開始位置、設定表の行、四項目の判定、失敗時の戻り先を保存しておきます。作業を中断したときの再開手順は、①保存済み対応表で最後に確認したSC番号・台本の版名・設定表の版名を読む、②左の台本と右の設定表をそのSC番号で検索する、③台本SC行と設定表SC行が対応表の行と一致するか確認する、④一致した場面から場所・時間・人物IDの照合を続け、未確認の場面を合格扱いしない、の順です。SC番号、台本SC行、設定表SC行がそろったところから照合を続けるのが再開条件です。ここで確認するのは保存済み対応表から同じ左右対応へ手作業で戻る手順であり、アプリ終了・再起動後の左右配置自動復元を製品結果として扱いません。
