
長い原稿のアウトラインは、見出しを増やすほど便利になるとは限りません。章へ戻りたいのにH3やH4の小項目まで並ぶなら、まずH1とH2だけを見る運用へ絞るのが現実的です。大きな構造を選び、移動後に本文中の小見出しを読む。この二段階にすると、同名の見出しがあっても迷いにくくなります。
Rune Studioの製品資料には、サイドバーの「目次」タブでMarkdown見出しを一覧化し、表示する見出しレベルを絞り込む機能が記載されています。ただし、今回の確認ではH1〜H4の読み取りと見出しへの移動に使う情報までは確認できたものの、階層フィルターの画面操作を最初から最後まで再現できませんでした。そこで、この記事ではフィルターを「確認済みの成功操作」として断言せず、使える版での考え方と、表示されない場合の代替方法を分けます。
先に原稿の階層を二役へ整理する
見出しレベルは、文字を大きくするためではなく、文書内の役割を表すために使います。二章の原稿なら、H1を章名、H2を章内の大きな論点、H3とH4を細部にすると、一覧を浅くしたときにも話の骨格が残ります。
同じ「検討」という見出しを二章に置く場合は、その語だけでは移動先を判別できません。「第一章/検討」「第二章/検討」のように親見出しとの関係で読み、本文側には章IDや直前の一文を残します。見出し名を不自然に長くするより、到着後に確認できる手掛かりを一つ置くほうが原稿を壊しません。
目次タブで確認できる範囲
サイドバーには「パネル」「検索」「目次」の三つのタブがあります。「目次」は#で始まるMarkdown見出しを一覧にし、選んだ見出しの位置へ移動し、現在位置に対応する見出しを追跡表示するための場所です。今回の原稿ではH1からH4まで四段階の見出しを読み取れました。また、本文の一行をH3に変えた後、見出し名、行番号、本文の文字数を再確認できました。
利用中の版に見出しレベルの絞り込みが表示されるなら、最初はH1とH2だけを対象にします。いきなりH1だけにすると、章の中でどこへ行くかが粗すぎることがあります。H1とH2で目的の節へ移動し、必要になったときだけH3を加えるのが無理のない使い方です。
フィルターを見つけられないときの安全な代替
見出し階層の切り替えが見当たらない場合は、できたことにしないでください。原稿を保存したうえで、次の順に探せます。
- 目次タブを開き、H1〜H4が正しく一覧になるか確かめる。
- 移動したい章のH1を選び、現在位置の追跡表示が変わるか見る。
- H2の名前が重なるなら、サイドバーの「検索」で章IDまたは固有の前後文を探す。
- 原稿側の見出しレベルが誤っているときだけ、「書式」メニューまたはEPUB編集記法パネルでH1〜H6を付け直す。
この代替は表示を浅くする機能そのものではありません。それでも、章IDと固有文を使えば、一覧の多さに左右されず同名見出しを区別できます。フィルターが確認できない版で、原稿構造まで大きく書き換えるより安全です。
「検討」が二つある原稿での進み方
第一章と第二章の双方に「検討」がある例を考えます。まず目次で第一章を選び、直下の「検討」へ進みます。本文冒頭に「調査対象を選ぶ」のような固有文があることを確かめます。第二章へ移ったら、同じ見出し名でも「結果を比較する」という別の固有文を確認します。
移動先が違ったとき、見出しのクリックを何度も繰り返すのではなく、固有文を検索してください。検索結果はファイル名と行ごとにまとまり、選択すると該当行へ移動できます。アウトラインは構造を見る道具、検索は同名項目を識別する道具と分けると迷いません。
絞り込みより先に直したい三つの崩れ
- H1を装飾目的で何度も使い、章の境界が分からない
- 見出しにすべき行が太字だけになっていて、目次へ出ない
- 同名見出しの周辺に章IDも固有文もなく、到着後に区別できない
これらはフィルター設定では直りません。H1〜H4を役割どおりに付け、同名見出しへ文脈を足してから表示数を減らします。構造が整えば、目次を深く表示したままでも移動はかなり楽になります。
この記事で約束できること
Rune StudioがMarkdown見出しを目次化し、見出しへ移動する範囲は確認できています。製品資料には見出しレベルの絞り込みも記載されていますが、この確認ではその画面操作を完遂できていません。したがって、手元の版でH1・H2だけへ切り替わると断定はしません。
まず二章の複製を作り、H1を章、H2を主要節へ統一してください。その後、目次タブに階層指定が見えるかを確認し、見えなければ章IDと前後文の検索へ切り替えます。機能の最新範囲はRune Studio商品ページで確認できます。

