資料探しを止める!原稿用テキストエディタ、原稿と設定資料を並べる

原稿と設定資料を並べるについて、本文・設定・年表の三役を固定し、今日直す一場面だけを中心に置く工程を抽象的に示したアイキャッチ

資料探しを止める!原稿用テキストエディタ、原稿と設定資料を並べる

原稿用テキストエディタで設定資料を横に置くなら、資料集を丸ごと開くより「いま書く場面の確認票」を一枚作るほうが効きます。左に原稿、右に人物の口調・時系列・場所の制約だけを抜き出した設定資料を置く。必要な情報が一画面に収まれば、創作の途中で資料フォルダを掘り直す回数を減らせます。

第8章を書くための設定票

第8章が港の倉庫で起こるなら、右側へ全人物の設定集を置く必要はありません。その場面に関係する情報だけをまとめます。

この五項目を原稿の横へ置けば、「レイはこの時点で真相を知っていたか」を確認するために長い年表へ戻らずに済みます。詳しい根拠が必要になったときだけ元資料を開きます。

設定資料は読む順に並べる

資料の順番も場面の執筆順へ合わせます。最初に登場人物、次に時間と場所、最後に伏せる情報を置くと、原稿を上から書く流れに沿って参照できます。人物事典の分類順をそのまま持ち込むと、必要な一項目を探す時間が残ります。

設定票へ原典のファイル名や見出しを書いておくと、矛盾を見つけたときに戻れます。要約だけが独り歩きしないよう、「timeline.md の第8章直前」など出どころを残します。

Rune Studioで左右の役割を固定する

Rune Studioは複数ペインに対応し、タブをペイン間で移動できます。短い試験用フォルダでは、原稿と資料を左右へ配置し、別々のタブとフォントサイズを保持する状態を確認しました。

左へ第8章、右へ設定票を開きます。原稿側は文章の流れを追える幅、資料側は箇条書き全体を見渡せる幅にします。Rune Studioが設定矛盾を検出したり、資料の内容を本文へ反映したりするわけではありません。右側は判断材料であり、整合性を決めるのは書き手です。

一段落ごとに照合する必要はない

常に右を見続けると、かえって文章が途切れます。場面の冒頭で時刻と場所を確認し、会話へ入る前に口調を確認し、場面を書き終えたら「明かさない情報」を見直す、と照合点を三つに限定します。

書いている途中で新しい設定が生まれたら、本文と設定票の両方へ同時に追記せず、まず設定票へ候補として印を付けます。章を終えた後、正式な設定資料へ反映するか決めます。即座に各ファイルを往復すると、どれが正本か分からなくなります。

並べても探すなら、資料を削る

2画面にしたのに右側をスクロールし続けるなら、必要な資料を絞れていません。設定票を一場面分へ縮めます。反対に、設定票だけでは根拠が足りないなら、原典への短い参照を足します。

この方法は、人物や時系列を確認しながら物語を書く作業に向きます。引用元を厳密に比較する作業や、多数の表を同時に扱う仕事には別の道具が必要です。原稿と設定資料を並べる目的は、情報を増やすことではなく、いま必要な制約を見失わないことです。

次の一場面だけの設定票を作り、左右で試してください。Rune Studioの商品ページではレイアウト機能とダウンロード方法を確認できます。

正本が変わったら設定票を捨てる

設定票は、その場面を書くための抜粋です。人物の年齢や時系列が正式資料で変わったあとも古い票を残すと、左右に並べるほど誤りを参照しやすくなります。章を終えたら、票の新情報を正本へ反映し、次の場面では作り直します。

再利用したい項目がある場合は、票を複製して日付や対象章を書き換えます。「第8章用」「第9章用」が分からない名前のままタブを並べないようにします。右側の資料名だけで有効範囲が分かれば、以前の条件を新しい場面へ持ち込む失敗を減らせます。

共同執筆では、設定票への追記が正式決定ではないことを共有します。候補には疑問符や担当者名を付け、正本へ反映された項目だけ印を変えます。2画面は情報を見せますが、正本と一時メモの優先順位までは管理しません。その境界をファイル名と運用で補います。

矛盾を見つけたら本文を止める

右の設定票と元資料が食い違った場合、都合のよいほうで書き進めません。原稿へ 要確認 の印を残し、どの二資料が矛盾したかをメモします。章の流れを保つため仮案を書く場合も、確定文と区別します。

解決後は設定票だけでなく正本を更新し、原稿の印を検索して消します。左右に資料が見えているからこそ、矛盾を発見した時点を記録しやすくなります。並べる機能を、即断の道具ではなく保留を見失わない道具として使う考え方です。

設定票にない情報を何度も探すなら、その場面の準備段階で不足していた項目が分かります。次章の票には同じ種類の確認欄を足し、資料探しの履歴を準備の改善へつなげます。左右配置を使うほど、必要な資料の型も見えてきます。

この記事を書いた人

なおや。個人開発者として、長文制作の手順を小さく試せる形で紹介しています。

原稿向けレイアウトの詳しくはこちらから、Rune Studioの商品ページをご覧ください。