横向きの数字で困らない!KDPのフォーマット、縦書きフォーマット

縦書きKDP原稿の方向・右開き・縦中横・約物を確認するアイキャッチ

縦書きの本をKDPへ出すとき、決める項目は多く見えますが、まず確認する場所は作品の情報です。 書字方向、言語、段落の見せ方、出力するファイル名。開発版で確認した操作では、これらを作品単位の設定として読み書きできました。

この記事では、縦書きで決める項目が何か所にあるのか、それぞれが何に効くのかを扱います。出来上がったファイルの中身や、小説での縦横の選び分けは別の記事に譲ります。

縦書きで関係する項目

縦書きの本を作るとき、実際に触ることになるのは次のあたりです。

このうち、縦書きに固有なのは書字方向だけです。残りは横書きでも同じ項目で、値の意味が変わるだけです。

設定が散らばっているとどうなるか

手でEPUBを組む場合、これらは書く場所がばらばらです。書字方向は見た目を決める記述に、言語は書誌のほうに、段落の見せ方は見た目を決める記述に、見出しの大きさもそちらに書きます。

問題は、変えたときに全章へ反映されるかどうかです。 見た目を決める記述が章ごとに分かれていると、1章だけ字下げが違う、といった状態が起きます。

「1章だけ違う」が、いちばん見つけにくい

全章がおかしいなら気づきます。1章だけおかしいのが厄介です。

たとえば段落の字下げ。第1章から第9章までは1文字下がっていて、第10章だけ下がっていない。読み通せば分かりますが、直したのが第10章の追加時だったなら、そこだけ確かめずに済ませてしまいます。

見出しの大きさも同じです。あとから足した章の見出しだけ大きさが違う、ということが起きます。

この種のずれは、EPUBの内部検査だけでは表示上の違和感まで判断できません。書き出し後はKindle Previewerでも縦書き、ページ送り、段落、見出しを確認する必要があります。

rune Studioでは、作品情報と見出し設定を確認する

rune Studioで今回確認するのは、作品ごとに決める情報と、H1からH6までの見出しの大きさです。

作品ごとに決めるのは、作品名、作者、発行所、書字方向、出力するファイル名、言語、段落の見せ方、字下げの量、段落間の空きです。実際に開発版を命令から動かして確かめたところ、これらをまとめて設定でき、読み直すと同じ値が返りました。

見出しの設定を読み出したところ、H1からH6までが別々の値を持っていました。ここでは、その値を作品設定と分けて確認します。

今回の操作検証で読み書きしたのは、作品単位の設定とH1からH6までの値です。章ごとの上書き項目が存在しないことまでは、この検証では調べていません。 少なくとも、書き出し前には作品設定の値を基準として確認します。

書字方向を変えると何が変わるか

縦書きに設定して書き出したEPUBを読むと、文字の流れは縦書き、ページを送る向きは右から左と書かれていました。横書きに設定した場合は、横書き・左から右になりました。

さらに本文では、原稿に何も書いていない「12歳」の12に、縦書きのときだけ縦中横用の印が付いていました。書字方向の指定1つが、読む向きと数字の扱いの両方に効いています。

言語を変えると奥付と目次が変わる

言語を日本語にすると目次の見出しは「もくじ」、英語にすると「Table of Contents」になりました。奥付も同様で、英語では「Colophon」と「September 5, 2026 eBook ver 1.0 published」という書き方に変わりました。

日本語の縦書きの本なら、言語は日本語のままにしておいてください。

設定を控えて戻せる

設定は書き出して控えを取り、あとから戻せます。実際に検証の前に控えを取り、終了時に戻しました。試しに変えてみて、元に戻す、という進め方ができます。

向く人と、別の方法が向く人

向いているのは、縦書きの本を複数出す人です。 作品ごとの情報と見出しの値を分けて点検できるので、前作の控えと比べながら確認できます。

1冊だけの場合も、既定値を無確認では使わないでください。 作品の書字方向と言語を確認し、書き出したEPUBをKindle Previewerで見てから採否を決めます。

なお、確かめたのは設定できることと、書き出したファイルへの反映までです。KDPが受理するかどうか、端末ごとの見え方は範囲外です。

まとめ

次の一歩として、いま作っている本の書字方向と言語を確かめてください。書き出したら、Kindle Previewerでページ送りと数字の向きまで確認します。

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