見落としを防ぐ!KDPのEPUB、横書き・リフロー向けに整える設定

章順、画像、目次を保ったKDP横書きリフローEPUBのアイキャッチ

KDPへ渡す横書きEPUBをリフロー向けに整えるなら、固定したページ位置を再現しようとせず、文字サイズを変えても章順、図版の意味、目次の移動先、作品名・著者・出版社が保たれるかを確認します。横書きに見えることだけでは、読者が文字を拡大したときに図版と説明が離れたり、目次が旧章へ飛んだりする問題を見つけられません。

この記事では四章の横書きエッセイ、図版二枚、目次四項目をKDPへ渡す直前の候補にします。KDP登録画面の最新項目、審査、変換後の全Kindle端末表示、ストア受理は保証しません。コードブロックや表を中心にした技術書組版は「横書き技術書の入力設定」、最初のEPUB作成そのものは「初回EPUBを作る前の素材確認」へ譲ります。

リフロー候補ではページ番号より順序と結び付きを見る

リフロー型では、読者の文字サイズ、画面幅、端末によって一画面の文字数が変わります。「図1は18ページ」のような固定位置を正本にすると、別の表示条件で意味を失います。図版は「第2章の説明段落の直後」、目次は「章ID C02の見出し」といった内容上の結び付きで管理します。

例の章IDはC01からC04です。図版AはC02の「潮位差を比較する」段落の直後、図版BはC04の結論段落の前に置きます。画像ファイル名だけでなく、代替テキスト、最初に参照する文、所属章を決めます。文字が増減しても、この三つが保たれれば位置を説明できます。

章順はC01、C02、C03、C04です。出力画面の見た目だけでなく、目次から各章へ移動し、次章へページを進めたときも同じ順になることを確認します。目次順と読む順番は別の構造なので、一方だけの確認では足りません。

横書き条件は縦書き処理が混ざっていないことまで確認する

書字方向は横書きを選びます。本文が左から右へ通常の行として流れ、2桁数字や英字が縦中横処理の対象になっていないことを見ます。縦書き用のページ進行や文字幅処理が残ると、画面によって数字や句読点の向きが不自然になる場合があります。

段落は作品方針に合わせ、字下げ方式か段落間隔方式のどちらかを選びます。両方を強く適用すると、文字サイズを上げたとき段落間が過度に広がることがあります。小さい文字と大きい文字の二条件で、段落境界が見失われないかを見ます。

固定幅を前提にした空白文字の連続、手動改行による中央寄せ、空行だけの位置合わせは減らします。横書きで一度整って見えても、画面幅が変わると崩れるためです。見出し、段落、画像、リスト等の意味を持つ構造で配置します。

図版二枚は最初の参照文と同じ章に置く

図版Aの前には「図Aで潮位差を比較する」のように、本文から役割を明示します。図版を見なくても主旨が分かる説明を書き、画像には内容を表す代替テキストを与えます。装飾画像でない限り、ファイル名だけの代替文にしません。

小さい文字サイズでは図版と説明が同じ画面に入り、大きい文字サイズでは別画面になるかもしれません。それ自体は失敗ではありません。説明段落の後に図版が現れ、次章へ飛ばず、拡大縮小後も画像が本文幅を越えて操作不能にならないことを確認します。

図版BもC04の結論前という関係で見ます。図版を章末へ固定するための大量の改行は使いません。リフロー後に図版だけが次章の見出しより後へ流れた場合は、原稿内の配置と改ページの位置を調べます。

目次四項目と読む順番を別方向から確認する

目次にはC01からC04の四項目を載せます。表示ラベル、href、到達した章見出しを一組で確認します。ラベルが正しくてもC03からC02へ飛ぶなら失敗です。目次から第一章、第三章、第四章へ移動して、先頭・中央・末尾を代表確認します。

次に目次を使わず、第一章から順にページを進めます。C01→C02→C03→C04になり、図版AがC02、図版BがC04に残るかを見ます。これでnavigationだけでなく既定の読書順を確認できます。

章名を短縮して目次へ出す場合は、本文見出しと意図的に違うことを記録します。同じ文字列である必要はありませんが、同じ章IDへ到達する必要があります。

KDPへ渡す三つの書誌値は候補内で固定する

この候補で照合する書誌は作品名、著者、出版社の三つです。原稿のタイトルページ、EPUB package、提出前転記表で同じ採用表記を使います。言語や発行日等の全metadataを設計する記事ではありませんが、KDPへ渡す本の識別が別作品にならないための最小確認です。

作品名を短縮したファイル名と正式書名を混同しないでください。著者の読み仮名やローマ字を同じ値へ無説明で足さず、出版社がない場合も販売ストア名を代入しません。KDP画面のどの欄にどう表示されるかは最新公式案内で別途確認する範囲です。

Rune Studioで確認済みの横書き構造を使う

公開資料では、Rune Studioの6ページのEPUBウィザードで作品名、著者、出版社、書字方向、言語等を設定し、原稿選択、章順と目次掲載、表紙・発行日、確認と出力へ進む構成が説明されています。

複製した標本で実際に試したところ、横書きのltr設定、本文XHTML、nav.xhtml、NCX、content.opf、章順、目次掲載を生成物で確認でき、画像なしEPUBは構造検査に合格しました。横書きの章順とnavigationを点検する一連の操作は、実際の出力結果まで確かめています。

表紙入り経路はZIP内部に画像がある一方、現行EPUB構造検査が不合格でした。四章・図版二枚の固有標本、小・大二つの読者文字サイズ、KDPへのアップロード、変換、プレビュー、審査、販売端末は未完遂です。本文の二サイズ確認は受入テストとして示し、実測済みとは扱いません。

作品名・組み方向・ページ順・出力ファイル名・発行日が一覧で並ぶRune StudioのEPUB出力確認画面
EPUB作成の確認画面。作品情報、組み方向、ページ順、出力ファイル名、発行日、表紙の有無が出力前に一覧で見えます。生成物の構造検査はこの画面とは別に行います。

「横書き技術書の入力設定」と「初回EPUBを作る前の素材確認」へ譲る範囲

「横書き技術書の入力設定」はコードブロック、表、技術図版を持つ横書き技術書を、専門的な構造のままリフローへ渡す記事です。本記事の標本は横書きエッセイで、KDP候補として文字サイズを変え、章・図版・目次・三つの書誌値が保たれるかを確認します。コードや表の崩れは判定しません。

「初回EPUBを作る前の素材確認」は、原稿ファイルの準備から目次と表紙付きEPUBを初めて一冊作る順番を説明します。本記事は初回作成後の候補があり、KDPへ渡す前にリフロー条件を点検する段階です。

同じ確認地点を小さい文字と大きい文字で開いた記録には、章IDと図版IDを残します。スクリーンショットの見た目だけでは、別の候補や別章を比較した誤りを後から区別できないためです。

結論:二つの文字サイズで四つの関係を保つ

四章をC01からC04に固定し、図版二枚を最初の参照文と所属章へ結び付け、目次四項目の移動先と読書順を確認し、作品名・著者・出版社を候補内で一致させます。最後に小さい文字と大きい文字で同じ三地点を開きます。

最初の行動は、図版Aが属する章と最初の参照文を一行で書くことです。Rune Studioを候補にする場合は、Rune Studioの商品ページで横書きEPUB 3出力の現行範囲を確認できます。