
Kindle向けの縦書き小説をEPUBへ仕上げるなら、2桁数字と記号を含む小標本で縦組み・右開き・文字処理を確定し、その条件を全章の生成と再生成へ引き継ぎます。最初から全編を変換せず、二章へ12、!?、ルビを置き、生成EPUBで右進行、縦組み、縦中横、navigationを確認してから全章へ広げるのが答えです。
この記事は縦書き小説を作る工程が中心です。6ページの各画面を詳しくたどる方法や、二章だけで日本語縦書きEPUB形式を成立させる最小手順は繰り返しません。本記事は小標本の条件を全章へ保ち、Kindle向け外部確認へ一冊を渡すところまで扱います。KDPの審査通過、価格、販売文は保証しません。
縦書き小説の完成条件を六項目で固定する
制作前に、縦組み、右開き、2桁数字、記号、ルビ、章移動の六項目を条件表へ書きます。縦組みは本文が縦方向に流れること、右開きはページ進行が右から左であることです。同じ「縦書き」欄へまとめません。
2桁数字は対象の12、記号は!?の位置を一文と章IDで固定します。横向きの数字で困らないためには、「数字があった」ではなく、生成後に対象文字列が縦中横へ変換されたかを追える必要があります。
章移動はC01、C02の順、目次表示名、移動先の冒頭文を記録します。表紙は別条件にし、画像なし経路の合格で表紙入り経路まで完了させません。
二章標本へ2桁数字・記号・ルビを置く
全編の複製からC01とC02だけを取り出します。作品名、著者、出版社、言語、発行日を固定し、C01へ12、C02へ!?、各章のどちらかへルビ一件を置きます。場面区切りや会話記号も、全編で使う形を一つ含めます。
標本の各要素には検査位置を付けます。たとえばN1=C01の「12」、P1=C02の「!?」、R1=ルビの親文字です。変換後に別の同じ文字列を見て合格にしないためです。
小標本で原稿の表記と期待結果を決めたら、その条件表を全章用に複製します。後から全編だけ別の数字処理へ変えないよう、変更理由と対象章を残します。
資料上の制作順で作品情報・章順・縦書きを設定する
Rune Studioの公開資料では、EPUBウィザードで作品情報、巻、原稿、章順と目次掲載、メタデータ、確認・出力を分けて扱います。二章標本を制作対象にし、C01、C02の順と目次掲載を確認し、書字方向を縦書きとして生成条件を用意します。
6ページの画面操作は、開始から最後まで実画面で確認できていません。ここで示すのは公開資料に基づく制作順です。手元で実行する場合は、現在の画面名、選択値、出力名を一画面ずつ記録し、画面を通過しただけで成功としないでください。
出力名には標本IDと版番号を付けます。原稿、作品情報、章表、表紙、出力ファイルの対応が崩れないようにします。
小標本を生成し縦組み・右開き・文字処理を確認する
二章標本を別名で生成し、EPUBのSHA-256を記録します。完成物検査の結果を確認した後、OPFの右進行、本文XHTMLの縦組み用クラス、ルビ、12、!?を条件表へ照合します。
二章の画像なし縦書きEPUBでは完成物検査に合格し、nav、NCX、OPFの右進行、本文の縦組み、rubyとrt、12と!?のtext_combine_horiを確認しました。これは横向きの数字と記号を避ける制作判断に使える実測です。
ただし確認できたのは二章の固定標本です。すべての数字列、記号列、Kindle端末で同じ表示になるとは言えません。対象文字が変換されていなければ、全体設定ではなくN1またはP1の原稿位置と記法へ戻ります。
全章へ広げて章順・目次・再生成を確認する
小標本が条件表に合ったら、全章を読む順番で追加します。例ではC01〜C08を章表へ並べ、本文ファイル、表示名、目次掲載、先頭文を一行ずつ記録します。幕間を目次から外しても、本文の読書順から消すとは限りません。
全章版を生成したら、章数、spine順、nav/NCXの掲載対象を章表へ照合します。第一章・中間章・終章だけを開く確認は補助であり、収録件数と読書順の確認を代用しません。
次にC02の誤字を一字だけ直し、新しい版番号で再生成します。修正語、章順、目次、N1、P1、R1が保持されたかを確認してください。この全8章と再生成の手順は、読者が自分の複製で完了させる受入試験です。二章標本の結果だけで全8章を合格にしません。
表紙入り経路の不一致を保留する
表紙1枚と本文画像1枚を設定したEPUBは生成でき、ZIP内部には表紙と本文画像、OPF登録、cover.xhtmlと本文XHTMLの参照が存在しました。
一方、現行の完成物検査は両画像を欠落扱いにして不合格となりました。ZIP実体と検査結果が一致しないため、「表紙がない」とも「表紙入りで合格」とも断定できません。
全章版へ表紙を入れる場合は、表紙版、ZIP内資源、OPF登録、参照、別検査結果を独立欄へ置きます。不一致が解消するまで、画像なし二章標本の合格を表紙入り版へ流用しません。
Kindle向け外部確認へ一冊だけ渡す
内部条件を満たした候補を一冊選び、候補ID、原稿版、章表版、表紙版、EPUBハッシュ、未確認事項を引渡票へ書きます。候補票は制作の代わりではなく、作った一冊を取り違えないための補助記録です。
外部確認では、右から左のページ進行、章移動、N1の2桁数字、P1の記号、R1のルビ、表紙、タイトル・著者を確認対象にします。外部環境で差が出たら、位置と候補IDを記録し、数字なら原稿位置、目次なら章IDとnavigation、表紙なら登録資源へ戻ります。
アップロードできたことと販売審査に通ったことは別です。本記事の出口は「外部確認へ渡した」「再生成」「表紙検査待ち」であり、未取得の審査結果を成功にしません。
確認済みの二章と未確認の全章を分ける
6ページウィザードの制作順は公開資料で確認できます。実際に確認できたのは、二章画像なし標本の生成物と、右進行、縦組み、ルビ、縦中横、nav、NCXです。全8章、画面操作の完走、KDP Previewer、KDP受理は未確認なので、読者の全章標本で別に確かめてください。
したがって「資料に設定がある」ことを「全編が完成した」結果にしません。全章版では同じ六項目の条件表を使い、実際に確認した行だけを閉じます。
結論:小標本から全章へ縦書き条件を保つ
二章標本へ12、!?、ルビを置き、縦組み、右開き、章移動の期待値を固定します。資料上の制作順に沿って縦書きEPUBを生成し、OPFと本文XHTMLで右進行、縦組み、縦中横、ルビ、nav、NCXを確認してから全章へ広げてください。
横向きの数字で困らない仕上げ方は、候補版を選ぶだけでは終わりません。小標本で確定した文字処理を全章と一字修正後の再生成でも保ち、未解決の表紙経路を分けた一冊を外部確認へ渡すことが終了条件です。Rune Studioの現行範囲はRune Studioの商品ページで確認できます。


